同じく父親を亡くした友人曰く
「落ち着いた頃にガクッとくる」
そうだが
今のところ
拍子抜けするくらい気持ちは穏やかです
ここ数年の父を思い返すほどに
残される私たちの
父に対する
後悔や嘆きやショックを
最小限にとどめるための配慮を
感じずにはいられません
父はゆっくりゆっくり
弱まってゆき
私たちに
準備期間を与えてくれました
おかげで私たちは
過剰に父にすがったり嘆くことなく
笑って見送れたかと思います
そうすることでおそらく
父自身も自分に優しい
逝き方ができたのではないかと
私たちのために
自らを過剰に犠牲にすることもなく
逝きたい時に逝けたのなら
私たち
最後の親孝行できたかなって思うんです
父が自分の好きな時に逝って
私たちのことを
「心配していない」
だとすれば
これが一番ありがたいことで
だってそれは父からの
「お前たちは大丈夫だよ」
のメッセージだから
祖母が亡くなったときは
半年くらい
ふとした瞬間に近くに祖母を感じることが
あったのですが
今回は今のところまーったく
随分アッサリしてるじゃないのお父さん
しかし私はそのことに
寂しさ以上に安ど感を覚えている
今日この頃なのでした
「私もお父さんのこと、心配してないよ」
今回の件(亡くなったこと)を通して
つくづく父は
品格ある人だなと思いました
私もそうありたい
兄一家は今頃
夏休みの一番のお楽しみである
家族旅行に出かけているはずでした
出発の日の朝
父の方が先に旅に出ました
こういうシャレで済むか済まないか
ギリギリの冗談をやるところが父っぽい
それでも父は品格あると思ってるわたし(笑)