
新しいサロンは
前のトコ
(おお、ついに「今」じゃなく「前」になったか)
より一回り部屋が小さいので
いくつかの家具にサヨナラしました
そのうちのひとつ
白い可愛らしいキャビネットは
特にお気に入りで
なんとか新しいところでも使えないか
考えたけどどうしても無理で
断腸の思いで
区の粗大ゴミとして
明日取りにきてもらう予約をしてありました
直接受け渡すのではなく
ガレージに置いておけば
勝手に持って行ってくれると
今日は1日中新しいところの
荷解きやら
家具の組み立てやら
ガスや水道の手続きやらで忙しく
もう捨てる家具のことは
正直忘れていました
でも夜に・・
新しいところでは使わない照明を
はずしてそのまま
前のサロンに置きっぱなしにしてあったのを
(明日でもよかったのに)
思い立って取りに行きました
なぁんにもないサロン
※もうブレーカーもおろしてるから
室内は真っ暗
昨日までとあまりにも違う光景に
ふと寂しさ等感じつつ
はずしたまま2階に置いてあった
照明を取り玄関を出たら
あれ?鍵がない!
部屋の中に落としてしまったらしい
慌てて再び室内に戻り
真っ暗な中手探りで鍵を探しました
なかなか見つからなくて焦ったー
ようやく見つけてホッとして
玄関を出たとき
おとなりの奥様が
丁度どこかから帰ってくるところに
出くわしました
挨拶以外
ほとんどしゃべったことなかったけど
「引っ越すんですか?」
「はい、お世話になりました」
「(目の前のガレージを覗きこみながら)
ガレージの中のものは捨てちゃうんですか?」
「ああ、はい、明日」
「その白いのはなんですか?」
「キャビネットです
すごく可愛いデザインですよ、見ますか?」
ということで
奥様にお見せすると
「わぁ可愛い、素敵ですねー」
「よかったらもらってください」
「えーいいんですかー?」
・・と
トントン拍子で話は決まり
ふたりでキャビネットを持って
お隣の玄関の中まで運び入れました
とっても嬉しい
良い人にもらってもらえて
奥様もとても喜んでいたし
小さなお嬢さんがいるから
あの可愛いデザインは
お嬢さんにも気に入ってもらえるだろう
照明を今日取りに行こうと思わなければ
部屋で鍵を落とさなければ
真っ暗で探すのに手惑わなければ
こうはならなかった訳なので
何度もお礼を言っていただき
近いからまた会いましょうと言い
奥様と別れたタイミングで
雨が降ってきました
傘を持ってなかったけど
鼻歌歌いながら今のサロンに帰りました
雨に唄えばのように
これからも
あの可愛いキャビネットが
公園の前のあのマンションの中に
あるんだなぁ
それだけだけどとっても嬉しいナ
それにしてもあの奥さん
めっちゃ関西弁だった
もう3年くらいお隣さんだったのに
今日初めて知ったヨ(笑)

本当になにもなくなった