高齢で長期入院中の父


父は産婦人科医でした


リハビリ頑張っているとはいえ

自分の状態がある程度わかるから


さすがに落ち込んでいるようでした



そんなある日



その日

父の病室の担当だった

若い看護師さんに


「私は先生(=父)にとりあげていただいた

子供なんですよ」


と言われ


(母曰く)急に元気になったそうです



・・なんかわかるけど(笑)



人と人の繋がり


自分が生きている意味


愛情



よかったね、お父さん




先日お見舞いに行ったとき


看護師さんに

歯を磨いてもらってる父を


私は見てていいのか

見ない方がいいのか

目のやり場に困りながら


それを悟られないように

ベッドの横に座っていたら


父が一言


「お前の親父もついにこんな姿になったぞ」


そしてニヤリ



・・ちょっと泣きそうになりました


父の私に対する

思いやりを感じたので



父が惨めな思いをしているのではないかと

思ってしまった私の気持ちを察し


ユーモアたっぷりな

父らしいやり方で


私の気持ちを軽くしてくれました



ありがとう、お父さん




いろんなものがなくなってゆくと


愛がよく見える


最初からあって

最後まで残るのは


それなんだなきっと


誰でも



そう思える自分に育ててくれて

親に感謝


そう思える自分でいさせてくれる

周りの人たちにも感謝です