「半沢直樹」。あー面白かった。
とっても個人的な感想を書きます。
最終回で一番心に残ったのは
大和田に土下座させた後の半沢の表情。
積年の恨みをはらしたのに、ちっとも満足げじゃなかった。
「赦さない」では(たとえそれが正義を貫くことでも)
誰も幸せにならないし
なにも解決しない
・・・のが、あのシーンでよくわかった。
半沢自身、意識的には気付いてなさそうだけど
でも彼の中に「赦し」が芽生え
何かが変化するきっかけにはなっていくような気がする。
もひとつ思ったのはね。
もし半沢が大和田を土下座させられなかったら
おそらくいまだに恨みに恨んでいただろうこと。
あそこまでやって初めて
「赦さない」ではなにも解決しないと気付くのか、人は。
赦さない思いを抱えるのはもう止めようと思うには
その前にトコトンやらないとわからないのかね~人は。
まあ、だとしても。
半沢も、私も、人類も
もう十分トコトンやってきただろう。
そろそろ気づく時だ。
それは全部お芝居なんだって。
半沢は大和田を恨んでいるけど
堺雅人と香川照之は仲良しだって。
私は○○をとても長い間恨んでいるけど
本当の私と本当の○○は仲良しだって。
お芝居と分かっていれば
恨みあいも楽しいエンターテイメント。
あ~。だからエンターテイメントって好きサ。
私は土下座のシーンの半沢を見て
自分が自分の中の「赦さない」を手放せているビジョンを
初めて見ることができました。
知り合いでもない堺雅人。
縁のない銀行という世界。
テレビという薄っぺらいかたまり。
自分の人生とは何の関係もないところで
繰り広げられているもの(人)が
ときに人の深い闇を癒やしてくれるのです。