前回のブログの続きになりますが。
友人の人形展のついで?に、会場も近かったので行ってきました。
「貴婦人と一角獣」展 六本木新美術館にて7月15日まで開催
フランス・クリュニー中世美術館の至宝。
1500年頃の制作とされる6面の連作タペストリー。
千花模様(ミルフルール)が鮮やかな大作で6面の内5面は
「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」の5感を現し
残る1面の「我が唯一の望み」が何を意味するかは謎に包まれています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
体育館のようなひろ~い会場に大作6枚が並んでいる様はさすがに壮観。
(ここが中世のお城なら・・・)と想像が膨らみます。
作品全体のローズマゼンタの色合いや
モチーフとなる花や動物たちの寓話的な愛らしさ。
眺めているうちにもうわたしは
ユニコーンが見せてくれる夢の世界の貴婦人でした(笑)。
※貴婦人に名前がないのも謎めいていて良いですね
「Mon Seul Desir」(我が唯一の望み)
侍女が差し出す小箱の中の宝石を手に取る貴婦人。
さて、何が望みなのでしょう?
この作品以外にも当時の風俗を伝える小品が展示されてましたが
正直この展覧会は、この作品、でしょう。
でも1500円払う価値は十分ありましたよ~。
余談。
展覧会会場には「音声ガイド」がありますよね。
私は作品のプチ情報とか知りたい方なのでよく利用するのですが
これがけっこうツッコミどころ満載です。 ←独断と偏見のツッコミ
今回のもさ~。
音声ガイドは19項目ありました。
そのうち7項目は
6枚の各タペストリーの解説とタペストリーの総合ガイド。
残り12項目は小品についてでした。
ただ、小品の方は(私の場合は)そんなにじっくり見るほどでもなく
その割にガイドがしっかり長いので
ガイドが終わらないうちに足はずんずん進んじゃって
視覚と聴覚のズレが酷かった(笑)。
そういうことよくありませんかねぇ、音声ガイド。
「こんなしょぼい(ごめんなさい~苦)作品にこんな長い解説!?
なのにこの素晴らしい作品にガイドがないとはなんてこと!?」
みたいな。
キュレーター(学芸員)さんが見せたい作品と
自分が見たい作品にズレがあっても自然なこと。
それにこれは録音したものだから
こちらの事情はおかまいなしなのも自然なこと。
だからこれは文句じゃないのですよ~誤解しないで~。
(そんなプチ情報いらんわい)
(え~このウサギにそんな意味があるなんてすごーい)
と、ガイドに突っ込んだり感動したりしながら観るのが楽しいのですよネ。
今回の音声ガイドの声は
銀河鉄道999のメーテル(池田昌子さん)でした。
バックに流れる中世の優雅な古楽が
貴婦人のドレスの裾の衣擦れのワルツのようで
タペストリーの世界にぐっと惹き込んでくれました。
わたし昔からの夢で、美術館のガイドさんになりたんです。
外国の美術館に行くとよく見かけます。
いつかボランティアガイドやりたいなぁ。
今回、グッズも可愛かった。
これは千花模様(ミルフルール)のポストカード。