東京都美術館で開催中の「エル・グレコ」展 へ。


青空ボトル


エル・グレコは

ゴヤ、ベラスケスと並ぶスペイン3大巨匠のひとり。



私はゴヤが大好きで

マドリードのプラド美術館まではるばる行ったほどです。


3大巨匠の作品はプラドに多くありますが

その時は実物を見て・・・


ゴヤは

大好き → 思ったほどじゃない


ベラスケスは

そんなに好きじゃない → 大好き


エルグレコは

そんなに好きじゃない → そんなに好きじゃない


・・・でした。



なのに今回グレコを観に行ってしまった。


「無原罪のお宿り」という絵に会いたくて、なんでか。


で、感動して帰ってきました(笑)。



青空ボトル


これが「無原罪のお宿り」。グレコ最晩年の大作。

聖堂の祭壇画として描かれた高さ3mはある巨大な絵です。


大きさからくる迫力よりも

光が・・・この絵に宿る・絵から発する聖なる光の迫力がすごくて・・・。


何度言葉で説明してもらうよりも、この一枚の絵からわたしは


「祝福」


を学びます。



私は長生きした芸術家の晩年の作品が好きです。


この絵もそうですが。


(年とっているはずなのに)春のような生命力と

生の喜びと

自分を生かしてくれた存在への敬意と

生の後にやってくる死への憧憬に満ちていました。


天から見た地上と、地上から思う天と。


晩年の芸術家は

その両方に片足ずつかけているのかもしれませんね。



でもやっぱりグレコの絵自体はなんかなぁ。


体つきはクネクネしてるしぃ、目はトロンとしてるしぃ

濡れた服を着てるようなべったり感があってぇ


「生理的にムリなんです」



しかし、はたと気づきました。



「あ!この感じ!

(ジョジョの奇妙な冒険の)荒木飛呂彦先生と同じだ!!!」


・・・そこに気づいてからは、もうそうとしか見えない。


わたし昔から

荒木先生のタッチがどうも好きになれなくてねぇ。生理的に(笑)。


たしか荒木先生はミケランジェロに感銘を受けて

あのような筋肉質なタッチと

独特なポージング(ジョジョ立ち)に達したらしいけど。



ちょっと見てもらえます?


青空ボトル


似てないかな。


あとムキムキなのにくねっとした女性的なポーズも

ジョジョ立ちっぽくない!?



青空ボトル


左の天使の体のひねり具合とか。



青空ボトル


指先の表現までが女性的(男性の手ですよ~)。




余談。


先日、表参道を歩いていたところ

GUCCIの店頭ディスプレーに、どデカい空条徐倫を発見


コラボしてるみたいです。


マッチしててカッコよかった。