「フェルメールのラブレター」展、渋谷Bunkamuraにて開催中。
ヨハネス・フェルメール「手紙を書く女」
この絵がとにかく強烈で。
小さな絵です。
柔らかな光が差し込む室内で手紙を書く女性がふと顔を上げて・・・。
目が合う。
その瞬間女性から目が離せなくなってしまいました。
彼女は確かにわたしを見ていた。
今にも彼女の声が聞こえてきそう。「何?」って。
まるで生きているみたい。
私は魔法にかかったように
350年前のオランダのある街のある部屋にタイムスリップ・・・
・・・あの部屋の片隅の薄暗がりに私はいて美しい彼女を見ている。
彼女は私に気がつかず、夢中で誰かに手紙を書いている。
私の胸の内は不安と嫉妬で焼けつきそう。
けれど決して彼女に私の想いは悟らせまい・・・と、その時彼女が顔を上げて
無垢な微笑で「何?」と。
「(おお、なんと美しい)」
・・・という妄想が一瞬にしてできあがってしまうくらい
絵の存在感が強烈だったということです。
この場合、私は男ですね(笑)。
で、見ているうちに突如、猛烈な睡魔に襲われました。
後で聞いたら一緒に行った友人も全く同じだったそうです。
不思議な絵だ。
(わたしのことが好きなんでしょう?)