イカです。

見れば見るほど欲しくなるモダンの4Vヘッド!
ネットで検索すると意外と使ってる人も多いしパワーも武川と互角とか・・・そりゃそうだ~外見こそ違えど中身は殆ど一緒らしい。これでピストンが鍛造品だったら即効で手配するんだけどねvvv

さて、CRMです。
今回は写真が多いので注意!
前回はクラッチまで組み立てたのでクラッチカバーを取り付けます。
分解時にメカシールを外す際に激しくキズを付けてしまったが、金属パテにて激しく復活したハウジングです。
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ここにメカシールを打ち込む訳ですが、これも基本的に圧入です。しかもメカシールのASSYはベアリングのように頑固なものでは無いので叩き込むのは100%無理!しかもセラミックのシールだから割ったらその時点で終了vvvなので今回もクランプを使って圧入します。
ドンッ!
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ドンッ!
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ドンッ!
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ドッカーーーーン!

相変わらずなんだかよく解らん絵づらではあるが・・・クランプで締め上げ圧入っす。まァなんつーか・・・

貧乏圧入法

ただ、クランプはネジピッチが荒いのでとにかく締め込みが重い・・・が、これは見事に成功!
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新しいメカシールが入りました♪
これでこのCRMが朽ちるまでは水系は持つだろう!(たぶん・・・・なっ!)
メカシールの逆側(ケースの内側)はオイルシールを打ち込みます。
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しかし、写真ではオイルシールが面を向いているが、このオイルシールはシールされる物の内側から打ち込むので実際は逆向きに打ち込みます。しかも、段つきになってる奥側のハウジングに打ち込むので更に厄介!
こんなときに便利なアイテムがこれ↓
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ソケットです♪
ソケット何が便利かって、よく見てください~ネジ側とジョイント側で径が違いますよね?要するに、ソケットが10種類あれば20種類もの外形の違う押し治具が存在するって事です。今回使いたいのはジョイント側なのでエキステンションバーをこんな風に接続します↓
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ソケットの内側+異型ジョイント+ショートエキステンションバー
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じゃじゃ~~ん!
こんなお手軽治具でオイルシールの裏側から押し込みます。
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ぐいぐいーーーーっと!
オイルシールって金槌で叩かなくてもモミモミ押してやると入っちゃいますvvv
このとうり↓
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グリスは相変わらずのオリジナルブレンド(笑)
この上にベアリングを座らせます↓
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シールとベアリングが完了したら肝心のメカシールとインペラーの取り付けです。
メカシールってのはポンプでは当たり前の機構なのだが、ホントに良くできた仕組みだと思う。
カーボン材と磨かれたセラミックの絶対シール面!
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この二枚の研磨面の精度は高く、指先に付いた油分をシール面に着けただけで完全密着します!そしてこれら二枚は給油される事無く(実際はカーボン材の方にオイル成分が含まれてると思う)常に擦れてるのに異常な磨耗はしない。文明の利器・・・・人の成せる技・・・高度な技術は軍事産業の礎・・・なんてね(笑)
このセラミックのシールをインペラーに付いている古いものと交換します。
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コイツは嵌ってるだけなのでマイナスドライバーでこじれば簡単に外れますが・・・・
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汚い!やはりLLCけ系は痛みが激しいな・・・やはり交換して正解かと。
内面を清掃して・・・
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パッキンを組み込み
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セラミックのシールをはめ込む↓
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これでメカシールの交換は完了。
次にインペラーのギヤシャフトです。
コレもサビサビですが・・・・仕方ないですね。そんでもって、このギヤにはクラックが入ってます!!
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イカのネット調べによると、この部分に関してはクラックが入っている人が殆どらしい!割れてしまう原因は不明だが・・・軸と樹脂ギヤの温度差???ともかくこのギヤシャフトは廃盤で入手不可能、おそらく流用もできないでしょう。ギヤが空転する訳ではないのでこのまま使います。シャフトのサビをブラシで落とします。
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仮組みしてみるとこんな感じです。
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ギヤとインペラーの間にメカシールが入って水と油をシャットダウン!
クラッチカバーを挟むように組み付け、ギヤシャフトをバイスプライヤーで押さえてインペラーを締め込みます。
トルクはかなり低めの1.2㎏。
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バイスプライヤーに銜えるのはギヤの直後です!シャフトの先端は軸受けになるので絶対に掴んではいけません!!
これでポンプ部分は完成です。
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けっこう気を使う部分ですが難しくはありません、とにかく組みつけの際に必要な面をキズつけないように。

次回はオイルポンプ周りとシリンダー・・・まで書けるかな?
ではまた!
アディオス・アミーゴ!