イカです。
CRMを分解している実家の周囲はあと数年で道路に没します。
なので地元写真をちまちまと撮ってます。
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この写真・・・数年後に見たら

「どこよ、これ!」

って、クイズみたいな写真撮っても意味ねぇ~な(笑

さて、毎度のCRMです。
前回~えっと~どこまでやったっけvvv
折角分解したのでウォーターポンプのメカニカルシールも交換したいと思います。
これがまたどえらい事になるとは・・・
CRMのウォーターポンプのインペラーはゴッツイ鋳造品。(右下)
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見てのとうりでインペラーのセンターにネジが整形されているので右回しで外します。
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一番下のプラギヤがポンプ用なのでこの軸の『軸受けが当たらない部分)をバイスプライヤーで挟みインパクトレンチで外せば以外に簡単にハズレます。しかし・・・プラギヤにクラックが入ってるなァ~CRMのこの部分のギヤはクラックが入って居る物が多いようです(イカのネット調べ)。しかしこの部分はすでに廃盤らしいので壊さないようにしないとアカン!
インペラーを外すとこんな感じ↓
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内側にあるグレーの部分とインペラーの内側にある白い部分がメカシールとなります。ここが駄目になると~ギヤオイルに冷却水が流れ込み『オイル真っ白事件』が起こる訳ですね。
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ウォーターポンプのシャフトはクラッチケースの内側から抜けます、ズルスル~と。
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サビが来てるのは仕方ないっすね。
ベアリングとオイルシールを外します。
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このオイルシールも交換ですネ。

さてさて、お待ちどうさまでした!ここから修羅場が始まります♪
正直な所・・・

『触らなきゃよかったのに・・・世の中内は冒険しちゃいけない所あるんだ・・・』

と思い知らされる羽目になります(苦笑)
メカシールはこのような構成になっています↓
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グレーの部分がインペラーと接して回転軸から水分が入らないように遮断します。んでメカシールそのもののシールはというと、青いシール剤が塗られたプレスの部品がクラッチケースとポンプの遮断になります。今回の主役はコイツです!
メカシール自体は引っ張れば簡単に外れるのですが・・・クラッチケースに填め込まれたこの青いシールが付いたカバー(仮名)が酷いことなった。何が酷いってあんた・・・外れないんですよ!!
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ケース内側から叩くものの、カバーが壊れるだけでカバーそのものがケースから抜けてこない?!当然引っ張っても抜けるわけが無い・・・挙句のはて↓
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こんな状態になりもう叩けるところが無くなる始末・・・。
たとえばベアリングならば内側のハウジングを叩いても抜け落ちる事は無いのだが、コイツはいわゆる『カバー』というか『蓋』なのでそこまで作りがしっかりしていないのである。さて困ったぞ・・・どうするか??このカバーは薄いといえども、どうやらステンレスっぽいのでペンチで引っ張ったくらいじゃ~千切れないのだ。今ならば『シール剤が固着している』という事がわかるのでバーナーで焼くという手段が思いついたのだが、この時はそれすら思いつかず、最悪の方法『切る』という方法を選択する。リューターで切れ目を入れてサザエを取り出すように引っ張り出そうと言う作戦にでました!
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リューターに一番細いカッター刃を取り付け(これ結構高価!)カバーの一部に慎重に~慎重に~ハウジングに傷をつけないように切込みを居れ、ペンチでグイッと引っ張り出す!
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取れた!キャッホー!いや~良かった~よかった~~~一軒落着!・・・・と思いきや、現実は・・・
ありゃ!うわわわ!一番肝心な所に傷が入っちまった!!
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深く削り過ぎたvvv
(ノД`)ウェェン
これはまずい!ただでさえ気密が必要な上に高圧ですよ・・・・。更によくよく見るとこんな所にも打痕キズがぁ!
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クラッチケース内側のオイルシールのハウジングにもキズ!これはおそらくカバーを打ち抜こうとした時に鏨ドライバーが当たった痕だよ・・・
現状

最悪!
どい~~ん。
やっちまった物は仕方ない!新品はもう出ないしな!ここは愛情を思って補修することに決定!
でな何で補修するか?
今回使う液体ガスケット1207C(スリーボンド)で隙間を埋めてカバーを打ち込むか・・・クリアランスが多い箇所にも最適とは歌っているが・・。モンゴリ仲間の竜さんがこのワンランク上の液体ガスケットを譲ってくれると申してくれたのだが、やはりシリコン系だとちょっと不安が残る・・・。それ以外で補修ができる材料はというと、デブコンの金属補修用パテを使うのが一番である。しかし、コイツは無茶苦茶高い!!450gで4~10千円する。最近は小分け物もあるようだが、ホームセンターで売ってるところは見たことが無い。
なので、出所は申し上げられないのだが、某所から小分けを拝借vvvv
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こいつは二種混合のエポキシタイプで金属粉が配合されていて硬化すると機械的性能を発揮します。クランクケースのヒビくらいだたっら十分補修が可能なくらいです。
オイルシールとメナニカルシールのハウジングはこのパテで補修します♪
現在、このパテでクラッチケースは補修中なので、次回は分解の続きをアップします。まァ~相変わらず難儀を極めてますが(笑)。

ではまた!

アディオス・アミーゴ!

(誤字脱字失礼しました)