イカです。

会社の出入りの業者さんにカムのベアリングを注文しました。ええ、今回は間違えなく

6902Z

6905(オープン)

でございます。
ちなみに高速ベアリングでお馴染みの『C3(ベアリングの玉の間隔がスタンダードより広い)』ですが、6905でも存在するというので試しに注文してみました。う~んどんなのが来るんだろうvvvv


さて、カムです。
カムはご覧のとうりDLCコーティングをひっぺがす程激しく片減りし使い物にならなくなってしまいました。本当におお泣きっす!

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こんなんで良くエンジンが回っていたかと思うと本当に頭が下がる。むしろ・・・

6000円のカムに15000円もかけてコーティングしたのに!!

見てのとうり点接触に近いアタリなもんだから磨耗してる面もガリガリである。こりゃオイルも鉄粉混じりになるわな。オイルエレメントも交換しよう。
今回はどこのカムを使おうか悩んだのですが、結局またシフトアップのカム(WPCコーティング無し)にしました。なぜか?理由はリフト量です。
比較したJUNのハイカムのリフト量は

IN=5.5
OUT=5.0

んでシフトアップのリフト量は

IN=7.0
OUT=6.5

なんです!

え?!
;゚д゚)

と思うリフト量なのですが、なんど図ってもこの寸法。つーかリフト量7.0のカムなんて聞いたこと無いんだどvvvオープンとクローズが早くなってる分リフト量が増えてるのか??タイミングプレートが無いから良く解んないけどさ~リフト量が多いなら当然そっちのほうを使いたい訳だがちょっと問題が・・・。
シフトアップのカムはカム山に研磨の際発生する
『ビビリ』
が色濃く出ているんです。写真で解るでしょうか?カムの軸方向に立て筋が何本も入ってるのが・・・。
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(スマホだと解らないかもしれません)
研磨の時に『砥石が切れない』とか『送り速度が適当では無い』『加工機そのものの精度が悪い』などの場合に発生する症状で研磨としては粗悪品です。(偉そうな事言ってますが、一応、大型クランクシャフトの芯出し、ピン・ジャーナルの研磨、円筒研磨機の経験者・・・内燃機のリビルド屋さんですね。もう辞めちゃいましたが)
研磨(研削)品は本来ならば仕上の前に『削り代』を多く残してこのようなビビリが発生した場合、研磨の条件を変えたり砥石をドレッサー(目立て)を掛けてから最終仕上げを行いラッピングして完成なのですが、こりゃどう考えてもコストの関係で一発仕上げで終わってます。普通なら研磨のプロがこんな初歩的な粗悪品を出す訳がありません・・・。
(まぁこのビビリに気がつかずコーティングしてしまった自分も悪いのですが・・・。)
そう考えるとこのカムは素人をバカにしてるとしか思えないのですが、リフト量が魅力なのでまた同じカムを手配いたします。あ、コストで言えば、カムスプロケット側のベアリングがKOYO(国産メーカー)でオイルライン側がTPI(台湾)でした・・・負荷の少ない側に台湾製を使うとは。。。ではでわ~

はい!こちらが新しいカムです!研磨の状態は・・・
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カム山に当たった光がボヤ~~と伸びているのがわかりますね。若干トップ部分にビビリがありますがコイツはアタリの方だと言えます(低品質の中では・・・)。
じつはこのカムは3本目なんです!なぜか?
始めに手配したシフトアップのカムですが、届いて箱を開けてびっくり!!
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写真で解るでしょうか?
驚くなかれ、なんとカム山に

打痕です!!

ヾ(*`Д´*)ノ

しかも、仕上げ前に打痕が付いて傷ごと研磨して全体が平らになっているなら千歩譲ってOKとしたところなのですが、この傷、凹みの周りが盛り上がってるんですわ・・・って事は完成してからどこかにぶつけたんでしょうね。いったいどういう品質管理をしているのでしょうか?シフトアップさんには是非ともトレーサビリティーを掛けて5原則シートを提出して欲しいですわ!!
もちろん販売店さんに連絡して返品交換してもらいました。この返品したカムもビビリが多かったワナ。
やたら重いロッカーアーム、ビビリが入ったカムシャフト・・・・ここまで来るとシフトアップのボアアップKITで使えるのは鍛造ピストンと磨かれまくった軽量クランクシャフトくらいだわ・・・そりゃ110ccKITで6万円代は安すぎるよな・・・期待したオイラがバカだった!
鍛造ピストンが良いならばヨシムラでも良かったなぁ~としみじみ思う(価格は倍だけどvvvv)
なにはともあれこのカムシャフトに付き合う事にしたので、ビビリ面の修正とラッピング処理を行ってから組み込みます。

そしてキタコのロッカーアームも到着しました!
こちら!
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ご丁寧に2本別々に梱包してあるところがにくいね!!
そして軽量が売りのロッカーアームなのだが、この段階で軽い?!
さっそく重さを計ってみると・・・
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軽っ!!
(゚д゚)ポカーン

シフトアップ=39.1g
JUN=36.4
キタコSE=32.4

7円分はダテじゃないわよ!
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カタログ上は32.2gだが、0.2gの誤差などカムシャフトの打痕に比べれば屁でもねぇわvvvvvv
んでバルブの押し子の部分の比較。
JUN・キタコ・シフト
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メーカーによって少しずつ形は違うが機能は変わらない。ただシフトアップの物が一番肉厚であるのは見て解る。

リテーナーボルトの部分の作りはもうあからさまにコストの差が出ている。
JUN・キタコ・シフト
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キタコのSEロッカーアームはクォリティーは高いと評価する!さすが7800円の部品はダテじゃないな。コレはお勧めする♪ただ、ピンが通る穴は若干磨いてアタリを柔らかくしてやってから組んだ方がよさそうな感じ。
それからロッカーアームピンですね。
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もうピンで4000円とかありえない値段ですわvvvvv
しかしここは力のかかる部分ゆえにコーティングは有効であると断言する!(ピストンピンもコーティングがベター)
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DLC独特の深いパープルがたまらなくメカ心をくすぐる!!
これでご飯三杯はいけるわ!←ウソ
あとはキタコのΦ52用のガスケットKIT。
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ガスケットKITって以外に高いのネ~シリンダヘッドのガスケットに関してはステンレス仕様とかあるのね!

そんなこんなで、今月はなぜか土日の休日出勤が無いので明日は朝っぱらからじっくりと組み込んで行きます!
ではまた!

アディオス・アミーゴ!

キャッホー(゚∀゚*)