【私は目覚める】



【私たちは目覚める】



私は



【忘れていた】



私達は



【忘れて生きていた】



この事実に

気づき


この

大切な

大切な


価値を

再び憶いだす




私は


【本当の自分を取り戻す】


私達は


【本当の自分を取り戻す】



この


懐かしい


懐かしい


【 本当の自分 】


という響き



小さい頃に


蓋をして


おもちゃ箱の底に


仕舞い込んだ


この懐かしい


気持ちを憶い出す





爽快に空を飛び


見たい世界へと天翔ける




魔法の絨毯に乗り


アラビアの街を眼下に


滑るように飛ぶ





巨大な悪魔が立ち上がり


全身の毛穴が開き


私も巨大となって


渾身の力を


右手の拳に込めて


邪悪な悪魔に叩き込み


虚空の彼方へと


爽快に吹き飛ばす




不可能は何もなく


限界も何もない






12月の薄暮


300メートルの距離に


オレンジ色に輝く


宇宙船は降りてきて


クリスマスツリーのように煌めく


私は目を瞠る




側面に付いた


いくつもの舷窓から


あの中から同志が


こちらを見ている




私は憶い出す


他の星での人生を




この重い地球で



押し込められて生きてきた



閉じ込められて



生きてきた



【この負荷を払い退けて】



本当の自分を憶い出す




軽やかな


自由自在の


あの時の


自分を取り戻す




ゆえに


この肉体は


私ではない



これは乗り物


ひとときの借り物



そして


【 私 】


私という


アイデンティティ



【こころ】と呼ばれ


【自我】ともいう



これも本当の自分ではない



【私は肉体ではない】


【私はこころでもない】



全ては移ろい


全ては流れていく



その中に流れない何かがある



【私はあなたであり】


【あなたは私である】




【私は世界であり】


【世界は私である】




【私は宇宙であり】


【宇宙は私である】




【起きる出来事は私】


【私は起きる出来事】




私の苦しみは


悪ではなく


宇宙そのものであり


喜びと同じく


普遍の営みである



ゆえに



【苦しみは喜びとなり】


【喜びは苦しみとなる】



共に同じ光である



ゆえに


【 全ては喜びであり 】


【 私は喜びである 】



喜びも


苦しみも



【宇宙の光】



であり


ゆえに



【光は私であり】


【私は光である】



ゆえに


自他の境なく


共に同じ光である



光に境なく


全ては光



ゆえに


私は喜びであり


喜びは光である



苦しみも喜びであり


喜びも苦しみである



これぞ



【宇宙の光】である



ゆえに


この世は


全て喜びであり


悲しみも喜びである



【悲しみから喜びへ】


【苦しみから喜びへ】



全ての生命が


そのように生きている



これを


忘れて生きていた


忘れて生きてきた



ゆえに



私は



私達はいま



【 自由であり 】


【 自在である 】




恐れもなく


不安もなく


死ぬこともなく


無くなることもない



永遠に続く


【大いなる意識】が


正体である




【 大宇宙に光あり 】



とは


以上を言う