叔母のYちゃんの体験談です。



夜中にふと目が覚めると、

何かに爪先を引っ張られていることに

気づいたそうです。


一緒に寝ている犬🐕かしらと

真っ暗な部屋の足元のほうを見ると、

足元の向こう、襖の前に

白っぽく浮かび上がっているモノが

ぼんやりと見えます。


暗闇の目を凝らすまでもなく

真っ暗なのに白いモノははっきりと

見えました。


それは浴衣のような着物を着た、

髪の長い、

30代から40代くらいの女性でした。


江戸時代くらい前の

時代を感じる気配の霊で、

顔の半分は髪を前に垂らして、

ただれた顔を隠していました。


なんとなく、体つきや顔つきから、

なんで亡くなったかはわからないけど、

その顔が原因で

亡くなったんじゃないの……とYちゃん。


Yちゃんはすぐに飛び起きて、

隣のリビングにダッシュ!

ソファで寝ていたワンコを抱きしめて

眠れない夜を明かしました。

リビングには現れなかったそうです。


幽霊を見慣れているYちゃんでも

怖かったの? と尋ねると、

怖かったよ〜! 旦那いないしね!

山の中でひとりだったしね!

その日、叔父はちょうど泊まりがけの外出を

していたのでした。


女性はものすごい形相でじっと

Yちゃんを睨みつけていました。


そのきつい目つきが、まるで

何か祟られるような何かを自分がして

恨まれているような、

そんな怖さをYちゃんは感じたようです。


全体が白っぽくぼや〜っとしていて、

膝の上あたりから足が見えなくてさ。

ないっていうか、見えなかった……。

そんなにぼんやりしてるのに、

目つきだけは鋭いんだもん怖かったよ!



この山の中の家で暮らすようになって

数年経っていて、

何故女性の幽霊が突然現れたのか、

Yちゃんはなんとなく

理由がわかったそうです。


Yちゃんが推測したその理由については

また次回に😌



叔母はその日以来、

その寝室を使わなくなりました😳