Y子ちゃんのつい最近のお話ですキョロキョロ

 

携帯に電話がかかってきました。

「王女王女聴いて!! 出たの、出たのよ〜」

 

春だし、Y子ちゃんは森の中に住んでいるので、

「へび?」と王女が聴くと、

「違う、あっち。あれ」……とのこと。

 

王女「どこで出たの?っていうか、見たの?」

 

ここからはY子ちゃんの体験談です。

 

犬が吠える声で目覚めたY子ちゃん。

時計を見ると深夜2時。

うわ!!

と思いつつも、ワンコをさがします。

 

Y子ちゃんはお家のなかでワンコを放し飼いで飼っていて、

一緒にベッドで寝ている大の犬好きラブラブ

かっこいい甲斐犬の男の子・ルークですニコニコ

 

暗い部屋の中を探すと、居間のソファの上に乗って、

その向こうの窓に向かって、ものすごい勢いで吠えていました。

「ど、泥棒!?あせる

Y子ちゃんはそう思ったそうで、そっと廊下にあったモップを手に取り、

「ルーク〜〜〜」

とソファに忍び寄って、外を覗いたのだそうです。

────ここで王女は気になりました。

え? Y子ちゃんってカーテンしてなかったっけ?

山の中で? 信じられない汗

 

するとそこには、

30代の女性と7歳くらいの女の子とワンコがしゃがんで、

Y子ちゃんを(窓を?)見上げていたんだそうです。

キャーあせる ←これは王女の声あせる

 

「生きてる人?」王女

「生きてないよビックリマーク 向こうの人だよ〜あせるY子ちゃん

ワンコはミニチュアダックスフンドだったそうです。

 

吠え続けているルークには見えたのですね……。

Y子ちゃんが隣にくると、

今度は低い、喉で鳴くような唸り声を上げ始めたそうです。

母娘とワンコは、しゃがんだまま、

じいっとY子ちゃんを見つめていたそうです。

 

Y子ちゃんは叫び声を出すことも忘れ、

しゃがんで並んだ母娘と目が合ったまま、固まっていました。

どのくらいの時間が過ぎたのか、

先におすわりしていたわんこが立ち上がり、

それから母娘がふらあっと立ち上がって、窓に近づいてきたときになって、

やっとビックリマークY子ちゃんは叫び声が出たそうで……、

彼らはそこでフッと消えたということでした。

 

「山の中に入っていったとか!? 人間じゃないのはてなマーク」王女

「夜中にどうやってきたの? 山に入ってく? 女の子真冬使用のコート着てたよ〜あせる

Y子ちゃん、さすがに怖かったようです。

 

窓の向こうは山の中です。

一軒もありませんし、Y子ちゃん家の近くに来るバスもありません。

確かに……あちらの方、なのでしょう。

 

王女がその日のY子ちゃんの行動を聞いていくと、

外出先で、ちょうど赤信号で車が止まった交差点で、

交通事故で亡くなったらしい方に向けた、花束やお菓子を道路脇に見たのだそうです。

その時に、あ、女の子だな、と感じたはてなマークとのこと……。

ちっちゃいのにかわいそうにね、と。

ワンコと母親が一緒だった理由はわかりませんが……。

 

波動が落ちていたり、波長があちらと合ってしまうと、

寄ってきたり、憑かれたりします。

Y子ちゃんはお仕事帰りで疲れていたうえに、

ちょっぴり同情したせい&見えるひと!!と知られてしまって、

着いてきたのかもしれません。

 

王女、本当に、見えなくてよかった!!ラブラブと思いました……!!

怖すぎる……汗

話を聞いただけで、絵に浮かんでしまいますあせる

見ていたらもっとコワイ汗

でも……ルークがワンワン吠えても、

幽霊って気にしないんですねえあせるキョロキョロ

ワンコの幽霊もいるんですねえあせる

 

 

Y子ちゃんはそれからカーテンをつけましたウインク

おしまい音譜はてなマーク