Y子ちゃん家へ母と遊びに行ったある日のお話です照れ


ちょうどお昼でランチの時間。

みんなでお昼ご飯を食べながら、

居間でわいわいしていると、

玄関から、

おーい

と男の人の声が聞こえました。


耳をすますと、

おーい

おーい

と続けて聞こえます。


Y子ちゃん「誰か来たみたい。王女見てきて」

見に行きましたが、

誰もいません。

外に出て見ましたが、

誰もいません。


Y子ちゃんの家は森の中にあって、

少し先には、山の中に田畑が広がっています。

道は一本道。

Y子ちゃん家しか周辺に家はありません。


…………。


王女「誰もいなかったけど……」

そう答えたすぐ後にも、

おーいビックリマーク

また声が


「そっか〜。奥の方に農家の人たちがいて、

その声が聞こえるのかもね〜」

そう、Y子ちゃんは笑って言いましたが、

声はすぐそこで聞こえるのです。

遠くじゃないもん。


王女はもう一度見に行きました。

……やっぱり誰もいません。


外は青空が広がって太陽☀️がキラキラニコニコ

明るい日差しが注いでいます照れ

でも、

王女はなんとなく怖くなって中に戻りました。


夕方、お風呂を勧められて、

なんとなくドキドキしながら入っていると、

今度はどこかから、女の人の歌声が聞こえて来ました。

はっきりした歌声だったので、

王女は母とY子ちゃんが歌っているのかな……はてなマーク


お風呂を上がっても、歌声は続いていました。

それで王女はわかりましたビックリマーク

歌声は浴室で響いていたのです汗

居間に戻るまで、歌は続きました。


居間に入るとピタリと終わり、

「よく歌ってたね〜音譜

母とY子ちゃんが王女ににこにこ。


王女はそれには何も答えずに、

「お母さんビックリマーク 早く帰ろう!!

暗くならないうちに帰ろう!!

母を急かしてY子ちゃん家を出ました。


誰が歌っていたのか、

誰が呼んでいたのか、

王女にはわかりませんが、

みんなが声を聞いていました。

でも、姿はなかった……。


車に乗り込むと、

Y子ちゃんが「あっビックリマーク」と声を上げたので、

王女はなんとなく意味がわかって、聞きたくなくて、

慌てて車を出しましたあせる

たぶん、

何か見えたんだろうと思いました汗



それからしばらくして、

Y子ちゃんが教えてくれたのは、

車の後部座席に、

亡き祖母が乗っていたのだそうキョロキョロ


実はあの日、

母方の祖母のお墓に寄って、

お掃除をしてから、

Y子ちゃん家へ行ったのでした。


お墓には、

母方の祖母と祖父が眠っています。

もしかしたら、

みんなが聞いた男の人と女の人の声は、

お墓から付いてきた、

おじいちゃんとおばあちゃんだったのかも、

しれないなあと王女は思います照れ



声、

本当にはっきり聞こえるので、

オバケはてなマークの声とは思えませんおねがい