高校時代、
私は親友の家に入り浸っていた。

当時自分の家に
居場所がなかった私にとって

マイウェイながらも
味があって男らしいおっちゃんと

厳しいけどあったかくて愛情てんこ盛り
ちょっと天然で明るいおばちゃん。

そして天使のように優しい
親友のお姉ちゃんがいるこの家にいくと

あぁ、これが家族なんやなーって
あったかい気持ちになれて。

そう思うのは私だけでなく
当時の男友達たちも含め
代わる代わるいつもこの家には人が集い

食べ盛りの私たちに食事も用意してくれたり
今思えば大変やったやろなー


高校を卒業した後の
劇団の養成所に通う2年間。

自営のアパレルの会社で
値札つけや梱包のアルバイトをさせて貰って。

その頃からおっちゃんのことは社長。
おばちゃんのことは下の名前を親しみ込めて
ちゃんづけで呼ぶようになり

益々この家族との関係が濃くなってった。

成人式も自分んちでなく
皆んなとこの家で集まって過ごしたり。

うちのおかんは私の事をちゃんづけで
呼ぶんやけど

〇〇ちゃんは私を呼び捨てにしてくれるのも
なーんか嬉しかった。

親友と私は何かにつけて
人生のシンクロが多くて。

妊娠するのも2ヶ月違い。
病気になるのも同じ年。
そして元気になるのも同じタイミング。

難病で車椅子やった親友が
今年に入って病を患った〇〇ちゃんの看病の為に
24時間そばで介護をするうちに

気力体力がみるみる復活。
見違える程元気になって、、、


最近は痛みや不安もひどく
辛い辛い自宅での闘病やったと思うけど

社長が早くに先立ってから
気丈に一人暮らしを続けてきた〇〇ちゃんにとって

女の子ばかり可愛い孫たちの
溢れる愛情に包まれながら

離れて暮らしていた娘たちと
あの頃のようにまた一緒に過ごす毎日は
かけがえのない大切な時間やったと思う。




死期を悟ったのか大切な家族を
集めるように声をかけ
皆が揃ったのを見届けたかの如く

遥か、、、天上へ。





棺の中で眠る〇〇ちゃんは
まるで少女のように愛らしく綺麗やった。


私にとって
第2のおかんやったから

息ができへんくらい
泣いて泣いて泣いた。





16歳からずっと、、、

叱ってくれて
見守ってくれて
応援してくれて
心配してくれて

あなたとあなたの家族の中に
私の居場所を作ってくれて

今まで本当にありがとうございました。


親友の病気、
このまま持ってっちゃってね。

そして天上で
大好きな社長とラブラブしながら
みんなの事見守っててな。

〇〇ちゃん、大好き。

どうか安らかに、、、




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