午後9時15分頃にJR西日本がチャーターした観光バス数台が、停車している黒潮24号から

乗客を和歌山駅に代行運転する為に約500mほど離れた国道沿いに到着しました。バス

正確にはバスが到着した知らせが私たちがいる車両に車掌の口から伝えられました。

そのバスに乗らせてもらって大渋滞している国道をノロノロ走行→和歌山駅に到着、快速?

臨時便?に乗り込み天王寺駅で降車した時間は11時35分だったように思います。(-。-;)


いったい黒潮24号は何車両あって乗客は何名いたのかは、最後尾のグリーン車にいた2名の乗客

と私と師匠が乗っていた車両しか分かりませんので、最初のバスが到着したのが何時で一番最初

に乗客が乗り込んだ時間が何時なのかも全く分かりません。 ┐( ̄ヘ ̄)┌


とにかく「この雪で架線の復旧は不可能ですから今バスがこちらに向かっておりますが、渋滞が

ひどくてどこにいるのか何時に到着するのか全く分からない状況です。」の繰り返しでした。


携帯電話でバスと連絡は取れるはずですしGPSもあるわけで、状況が把握出来ないはずは

ありません。


おそらく先頭車両から最後尾の車両まで一気に救出出来るようなバスの台数ではなく、和歌山駅

までピストン運転したのか、もしくは複数のバス会社に依頼したので到着時間がバラバラで、予想

時刻を乗客に伝えると先頭車両付近にわがままな乗客などが我先にと順番を守らず押し寄せ、

パニックになる可能性があるから、出来るだけ乗客が勝手な行動をしないように情報を明確に

しなかったんじゃないかと勝手に推測しています。( ̄ー ̄;


その証拠にバスに向かう為に電車の降り口にかけられたタラップを降りるまでの車両に勿論人影は

無く、線路を200mほど歩いて左に折れてバスに着いた時には2台の観光バスしかなくて、既に先頭

車両の人達はとっくの昔に和歌山駅に運ばれていたのかどうか知る由もありませんでした。


今回の事故で貴重な体験させてもらいましたし、色々考える時間をいただきました。φ(.. )


停車した電車からは海南の高速の出入り口が見えてましたし、線路わきには電気のついた民家

もあり、最悪の場合線路に降りて歩いて避難出来ることは乗客にも明らかでしたから落ち着いた

状況で時間が経過しましたが、これがもしも・・・奥深い山間部もしくは断崖絶壁の海沿いなんかを

走行中の電車だったとしたら背筋が凍る思いです。Y(>_<、)Y


当然雪の中を車外に出るのは自殺行為、救助が来るにも相当の時間を要して寒さ対策が出来ない

ままどれだけ我慢が出来るのか?


そしてもしこれが夏だったら暑さで小さな子供は泣きだすでしょうし、窓は開かない、換気扇は作動

しない、冷たい飲み物なんてない中ではたして計5時間の停車に耐えられたかどうか・・・。


おそらくそのような状況に対する緊急事故マニュアルなどは整っているとは思いますが、その時の

車掌さんや運転手さんの対応や説明、態度や言葉遣いひとつで車内は騒然となる可能性は高まる

と思います。JRにしてみればこの程度の事故は、レベルの低い事故扱いなんでしょうね。


今回携帯電話携帯がこれほど有難い物だとしみじみ思ったことはありません。

勿論通信の手段として状況を身近な人に知らせる事が各人出来ますし、ツイッターなどで励ましの

お言葉をいただくと本当に嬉しかったですね。

何より暗闇のトイレでは、携帯電話を開くだけでこんなに明るいんだなって驚きました。


ただ、貴重な携帯電話のバッテリーです。

停電している車両で私が使える唯一の電気でした。

もし万が一これよりももっと危険な状況で事故に遭遇された場合は、まず最低限度の連絡の為に

使用した後、すぐに携帯電話の電源を切るべきだと思います。

どれだけ続くかわからない暗闇で、貴重な電源ですから心配して掛けてくれる知人もあるでしょうが、

出ない方がいいと思いました。( ̄^ ̄)


師匠のN氏は一通り仕事関係や待ち合わせしている人との電話を済ませた後、携帯電話で将棋の

ゲームを始めました。「あっやばい!電源切れたわ。。」って間もなく当然の結果が。


おそらくこの電車に乗っていた乗客の中で一番最初にローバッテリーになった人ではないかと、

私はいまでも密かに思っています。


冷えてきた車両で少し寒そうにされていたご婦人に、たまたま持っていた小さなカイロを手渡した

お返しに、みかんオレンジをいただきました。実家でパクってきたみかんだそうで、パクってきたという意味が

分かりませんでしたが、またもや和歌山県やな~って思いました。



長々とお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。m(_ _ )m