ちょっと古い話になりますが、以前私が勤めていた不動産会社で、中古の一戸建て住宅の仲介をした買主様から、「雨もりで困っている」と担当者に連絡が入りました。

売買して間も無くの事態で、雨もりの修理をする義務は元の所有者である売主にありました。

担当者が工務店を紹介して補修させたところ、雨もりの場所がベランダ下の洋室でしたので、おそらくベランダからの漏水だろうと決め付けてベランダの防水工事を施しました。(約25万円)

その時の費用は売主が負担したのですが、それからしばらくして雨が降った時にまたまた雨もりが発生したと、買主様からのクレームが仲介の担当者に入りました。

それではと、再度工務店に点検及び見積りを依頼した所、今度は屋根材(カラーベスト)の老朽化が原因だろうと、瓦の葺き替え工事(約50万円)の見積りを出してきました。

担当者はそれを売主に提出して、承諾を得ようとしましたが売主はそれを拒否。

売主の言い分は「ベランダの防水工事で責任は果たしたはずだ。原因箇所を間違ったのはそちらの責任だから、後の事は責任を取るつもりはない。」と突っぱねられました。

そこで仲介の立場としては、「どうしても売主が修理費用を出さないなら、損害賠償を得る為に裁判でもしなければ仕方ないですね。」となってしまっていました。

そのあたりで報告を受けた当時上司であった私は、売主とも買主様ともお会いして、双方から一連の経緯を聞かせてもらって感じたのは、おそらくこれ以上の進展は無いであろう。裁判までいく可能性もあるな、という経験からくる確信に近い予想でした。

一番気の毒なのは何の罪も無く、雨もりしている部屋にいるお嬢さんでした。

私はこの状態で裁判になっても多額の費用や、長い長い時間も掛りますし、その間雨もりは直らず家も傷みます。シロアリの危険もあります。

若干担当者の売主に対する対応が万全では無かったことも、トラブルの要因にもなっていたこともあり、私は買主様のために当社の費用負担で解決しようと考えました。

しかし、50万もかけて本当に瓦を葺き替えたら雨もりは直るのか?」「直らなかったらそれ以上の費用がまた必要になるのか?」と思うとなかなか踏ん切りがつきませんでした。。

そこでネットで検索してみると、出てきたのが「全国雨漏検査協会」です。

瞬間的に「これだ、これしかない!」と感じました。

さっそく問い合わせて、検査を依頼しました。そしてその結果、原因箇所はやっぱり屋根ではありませんでした。外壁のクラックだったのです。結果的に検査費用と補修費用は合計でも30万円弱で済みました。

もし、憶測で葺き替え工事をしていたらと、考えたらゾッとしたのと同時に、この検査の素晴らしさに感動をおぼえて、自社でも協会員になって検査をしたいと考え始めました。何と言っても買主様に喜んでもらえた事がうれしくてこれからの仕事の一つとして、雨漏り検査を行う事で少しでも社会貢献出来るのではないかと考えるようになり、ついに独立を機に協会員になりました。



それ以来ご依頼いただいた雨漏り検査での解決率は100%です。



世の中には雨もりで悩んでおられる方は少なくないと思います。

今後も一層企業努力して、いかなる雨もりも退治出来ますように

精進していきたいと社員一同考えております。

最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました。