最後に訪れたのは「世界のタイル博物館」。紀元前から近代まで約1000点ものタイルコレクションが展示されています。装飾タイルの発展の歴史を紹介している希少な博物館です。
こちらは展示室への入り口です。建物内部もほぼタイルで造られているそうです。
まずは1階の常設展示室から。装飾壁の原点、クレイペグ(円錐状のやきもの)による壁空間です。メソポタミア文明の、建物の土壁をより美しく装飾しようと考えられたものです。
ターコイズブルーが鮮やかな世界最古のタイル。エジプト、ジェセル王の「階段ピラミッド」の地下空間にある扉だそうです。ブルーは生命の色であり、王の再生や復活を願ってこのタイルが張られたのではないかと言われているそうです。
イスラムのモスクや宮殿によく見られるモザイクタイル。一見複雑なパターンにに見えますが、この天井に使われているモザイクタイルは10種類だけのようです。照明が明るくなったり暗くなったりするので、昼と夜で異なる表情を見ることができます。
17-18世紀のオランダで主流だったブルー&ホワイトのタイル。中国の染付磁器を参考にした白地にコバルトブルーで、花や風景などの身近なものが描かれています。
イギリスでは産業革命後、公共の建物から市民の住宅までタイルが広く使われるようになりました。ヴィクトリアン・タイルは当時の美術の流れであるアール・ヌーボー様式を取り入れた彩り豊かな図柄となっています。
最後は現代日本のタイルで四季を表現した壁となっていました。この写真は冬の雪の結晶と春の桜です。どの時代の装飾タイルもそれぞれに個性があって面白かったです。
#5へつづく







