痛みと喜びは、
光と影のように
交互にやってくる
フローレンス・ナイチンゲール
痛みの後に必ず、喜びがやってくる
そう信じて一歩一歩やっていこう!
1月1日から1月2日出勤してきました。
食事介助をやっていて患者さんの喜ぶ姿を見ていて元気がでました。
苦しみと喜びが交互にやってくる。
そんな、毎日を過ごしています。
私ももっと成長しなくては。
笑顔を見て成長する
明日から、いよいよ2019年
2019年が始まる前から目標をたてて行動していきたいと思います。
今年一年は看護以外のセミナーにも参加して、
人生をどのようにしていくかを考える機会を得ました。
しかし、インプットばかりで
アウトプットができていなかったというのが反省でした。
来年からはもっともっと加速して、成長していきますので今後もよろしくお願いいたします。
今年一年ありがとうございました。
看護協会の研修のまとめです。よろしければどうぞ!
1)口腔ケアについて
(1)口腔ケアの必要性
肺炎は、死因の第3位となっている。そのなかでも、誤嚥性肺炎が多い。
高齢になればなるほど、誤嚥性肺炎の割合は、高まる。
課題としては、①口腔衛生の不良②摂食嚥下障害がある。
三次救急病院における高齢者誤嚥性肺炎の入院費用は、1日あたり平均4万9039.7円入院期間も20.8日と全肺炎患者と比べると高い。
要因は、口腔細菌の増殖、誤嚥、免疫力の低下。
口腔ケア、嚥下リハ、栄養管理が必要。
わが国の口腔内の現状について、8020運動により、80歳まで20本歯を持つ人が平成17年で24.1%、平成23年で38.3%へ増加。→その事により、口腔清掃しにくい状況もある
口腔内細菌数は、唾液1ml中1億個。
口腔内でバイオフィルムを形成するため、ブラッシングは、不可欠。
口腔細菌が関与すると考えられる全身疾患→誤嚥性肺炎、感染性心内膜炎、敗血症、妊娠異常、糖尿病、虚血性心疾患、脳疾患など
(2)口腔ケアスケジュール
口腔内評価ツールは、Bech Oral Assessment Scale(BOAS),Oral Assessment Guide(OAG),Revised ,Oral Assessment Guide (ROAG),Oral Health Assessment Tool(OHAT)などがあるが、要介護者を対象とする場合はOHATを推奨。
一般的な人は、「毎食後+寝る前の口腔ケアが重要」
非経口摂取患者は、「回数を増やしても、恒常的な最近の減少につながらない。」
よって1日1~2回の徹底したブラッシングと、乾燥度に合わせた2~6時間の粘膜ケア。
(3)口腔ケア手順
①口腔内の観察②口唇の保護③口腔内の加湿④歯面、歯肉などの清掃⑤洗浄もしくは拭き取り
⑥口唇、口腔内の保湿
安全・安楽な体位で行う→誤嚥防止のため頸部前屈位。麻痺がある場合は、健側を下にする。
(4)口腔乾燥症の口腔ケア
清拭による口腔乾燥対策①汚染物の軟化②汚染物の除去・回収③粘膜の保護
カピカピ痰の除去は、一気に剥がすと粘膜の損傷や出血をさせてしまう。保湿剤やオリーブ油等を痰と粘膜の間にうまく浸透させると、塊で剥がすことができる。
(5)カンジダ対応
対応方法:イソジンガーグルや含嗽用のハチアズレ(アズレン酸ナトリウム)等で先口。必要に応じて抗真菌薬の経口用フロリードゲルなどを塗布し対応する。
イソジンガーグル:殺菌目的、ハチアズレ:創傷治癒、抗炎症作用。
ケナログは禁忌である。
進行すると難治性の強い疼痛を伴い、治療も長期化するため、早期発見・早期治療が重要。
(6)易出血患者の口腔ケア
主要因を探る。血管壁の異常、血小板の異常、凝固線溶系の異常
対処療法:加湿、保湿。出血源を探す。出血はないが血腫がある場合、自然消退、吸収を待つ。
出血が止まらない場合は圧迫止血10分ほど行う。
歯周病からの出血はしばらくブラッシングしていると自然にとまることがある。
(7)オーラルマネージメント
口腔衛生管理
Oral hygienic management
口腔清掃向上を目指した口腔ケア
口腔機能管理
Oral functional management
口腔衛生+口腔機能向上を目指したケア
2)摂食嚥下とは?
摂食嚥下とは、食物を認識して口に取り込むことに始まり、胃に至るまでの一連の過程を指す。
先行期→準備期→口腔期→咽頭期→食道期
(1)嚥下について
1日あたり、800回 1食100~150回 睡眠時50回
これから言えることは、眠っている患者さんに食べさせると誤嚥を起こしてしまうということ。
食べることとは、根本的な(命のための)動物機能である。また、動物の機能なので、運動が主役。運動なので、使わないと衰える。運動なので、麻痺や筋力低下、変形で悪くなる。運動なので、練習すると上手くなる。
(2)物性による嚥下反射の違い。
液体の場合、口に貯めて嚥下反射。
固形の場合は中咽頭で嚥下反射。
液体、固形では噛むことで舌が動き下咽頭まで液体が進行し嚥下反射、その後固形物が移送されて中咽頭で嚥下反射。
(3)摂食・嚥下障害への対応の難しさ
外から見えにくい:嚥下は体内の運動。不顕性誤嚥の可能性
医学的危険性:誤嚥、窒息、肺炎
重篤な疾患を持つ患者が多い:脳血管疾患、神経疾患、高血圧、糖尿病
(4)摂食・嚥下障害により生じる問題
誤嚥性肺炎、窒息、低栄養・脱水、食べる楽しみの損失、廃用症候群(咽頭機能、腸管を使用しないことによる)
(5)誤嚥性肺炎
不顕性誤嚥がある事を念頭に置く必要がある。
むせない誤嚥がある。そのため全身状態の観察として、微熱、倦怠感、痰の性状、食前後の声質の変化、呼吸音に注意する。血液データとしてCRPやWBCなどの炎症反応。
(6)高齢者の窒息の原因
認知機能の低下、食の自立、臼歯部咬合面の低下
(7)摂食・嚥下障害の原因疾患
機能的障害:のどの運動や感覚の障害。
麻痺→脳卒中、末梢神経障害。神経・筋疾患→パーキンソン病、筋ジストロフィー。
器質的障害:のどの形の障害。
口腔・咽頭・喉頭の形態異常→奇形、腫瘍性疾患、手術後
認知の障害、高次脳機能障害。
治療による影響→気管切開、経管栄養チューブ、薬等
(8)70歳以上の高齢者に見られる特徴
・安静時に喉頭が下垂する。
・咽頭期に喉頭が最大挙上位置まで到達しない。
・咽頭が最大挙上位置まで到達しないことにより食道入口部が開きにくくなる。
・若年者の嚥下時の呼吸は吸気-嚥下-呼気が通常であるが、高齢者では、食塊を一回で嚥下することが難しくなる。そのため、嚥下後に吸気から開始されることが多い。
(9)サルコペニア
定義:筋肉と筋力の進行性かつ全身性の減少に特徴づけられる症候群。身体機能障害、QOL低下、死のリスクを伴うもの
原因:加齢、活動不足、栄養不足、疾患
(10)フレイルと加齢
加齢とともに恒常性が低下し、外的ストレスに対する脆弱性が高まり、要介護状態になりやすい状態。
(11)認知症
定義:脳や身体の疾患を原因として記憶・判断力などの障害が起こり、普通の社会生活が営めなくなった状態。
脳の神経細胞が通常の老化により早く神経細胞が消失してしまうことで、脳の働きの1つである認知機能が急激に低下する。
原因:4大認知症
アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉型認知症
認知症の摂食嚥下評価:
食事開始の状況(食べ物を認識できない。食具の使い方が分からない。食べ物以外の物に注意が向き食べ始めない。)
中断の有無(食事以外の刺激に注意が向き中断する。食事の途中で立ち去る。食事中に居眠りをする。)
摂食行動の乱れ(食べるペースが速い、手づかみで食べる、一つの食器からのみ摂取し、食べ残す。
(12)フィジカルアセスメント・観察
・顔貌、頸部姿勢
・構音の状況
・頸部聴診
・パルスオキシメータ
(13)非VF系の主な嚥下評価
・反復唾液飲みテスト(RSST)
・改定水飲みテスト(NWST)
・段階的フードテスト(FT)
・30CC水飲みテスト
・咳テスト
(8)摂食・嚥下訓練
・間接訓練:障害された機能に働きかけ、嚥下機能の改善を図る。
・直接訓練:安全な嚥下手段を学習し、食物を嚥下することで嚥下器官の筋力増強、協調性の改善を図る。
(9)咀嚼・嚥下に適する食品
軟らかい、まとまりやすく、べたつかず、均質なモノ
逆に適さないものは、サラサラ、パサパサ、バラバラ、ベタベタのもの。
(10)介助の仕方
・スプーンは小さいもので、スプーンはまっすぐに入れる。口唇を閉じてから、顎が上を向かないように注意してスプーンを抜く。
良くない介助方法は、食材を見せずに口に入れる。立ったままで介助する。口の端からスプーンを出し入れする。上歯で食物をこそげる。同じ食材を続けて入れる。次々に食物を入れる。
質問しながら食べ物を口に入れる。
・最適なスプーンは柄が長く、ホールが浅くて小さいものがよい。