刻は平安、世は下総国
関東を統べる平家領にて、魑魅魍魎、鬼が跋扈し町民脅し金品食料奪う噂あり。
民衆の安寧を守るべく時の公王マサカドが鬼を発見、名は間人。
間人はアラハバキを召喚、今此処に戦乱の火蓋が切り開く！
下総国
ぐはあ
「今のは流石の俺もビビったぜ・・・まさか同じ技を繰り出すとは・・・テメー何者だ！」
達磨返し！
＊＊神伝流 秘儀 陀琉魔返し！
ドドォーーン！！
「お兄ちゃん 何やってるヤサ！？」
「美ら！？ 出てきちゃ危ない」
「新手か？」
「もーう 食べ物恵んでもらって帰ってきたら」
「今はそれどころじゃない」
「せーっかく都に来たんだから御当地食べようよ」
女の方にも恐ろしい魔力を感じるが邪気がない・・・何なんだこいつら
「大体お前がシーサーを呼んだり 異国バレバレのウチナーグチがだな」
「勝手に出てきたヤサ それに何も悪さしてないやさ
」化け物のくせに・・・それに比べ俺ら平家は・・・
「物見雄山といえど郷に入るなら・・・」
「あーやめだ やめ 白けた」
「ん 僕はまだやれ・・・ 「まーまー お兄ちゃん(^▽^;)」
「人間以上に仲睦まじい鬼を懲らしめるなんて俺の流儀に反する」
「鬼じゃないヤサ
」「
鬼人合一の証・・・その眉間の血は・・・」「鬼の目にも涙 ﾎﾞｿ」
「とっとと行け またこの国に来たら今度こそ御陀仏させる」
「わかっていると思うが その能力は子々孫々 遺恨を残す」
「フ 後の事は知らん オメーラと同じ様に 万民が平和に暮らせるために・・・」
「いっがーい！ やさしいやっさね
」
「化け物に言われたくねー・・・あの世か地獄で逢ったらよ また お相手するぜ あばよ」
時は過ぎ・・・
TOKYO 皇居外苑
「大変だったよ お酒買うの 制服だからモロに怪しまれて」
「でもお土産だったら何とかなる 僕の作戦通りさ」
「そもそもお兄ちゃんが持ってくるの忘れて」
「悪かったって後で何か奢るから 本当は首塚行く時は皇居には行ってはいけないんだが 仕方ない」
「パワースポットと違って墓マイラーのお供えはマストアイテムやっさね
」「ああ でも あんまり置くと他の人に迷惑だからお酒はふりかけるだけでいい」
将門塚
「蛇口と掃除用具があるからお供えする前に綺麗にするか」
「・・・っとこれでよし 蒸しあっつーいベンチで休もうよ」
「うん・・・ おい 見ろ 雲に穴が開いてる」
「ほんとだ あの穴から落ちてきたのかな」
「さあね・・・ところでなんで首塚行きたいって言い出したんだ？」
「空手やってるから墓マイラーなら強い人が(^_^;)・・・いやなんとなくお礼に・・・」
「ふうん 来たついでに神田明神に行くか 土産屋の甘酒かき氷がうまいらしい」
「
いこういこう！ ３杯おごりね！」
完