蕎麦屋でのダブルワーク
三日目で辞めることを決意しました。
面接時、ワタクシは店長から
週二日でお願いしますと言われ
そのつもりで働いておりました。
一日、二日、と過ごすうちにだんだん見えてきた先輩オバチャンの本音
そもそもこの蕎麦屋が週一・二日の従業員を募集したのには理由があり
その理由がオバチャンの都合
(自分の趣味時間確保のため定休日以外で週に一日休みが欲しい!)
というもの。
オバチャンは趣味のために週一日だけ休んで
あとは今まで通りに働きたいのです。
しかし
週一日の出勤ではなかなか仕事を覚えられないだろうし、働くなら週二日でと面接時につながるわけですが
その話に納得できず、内心穏やかでなかった(のであろう)オバチャンは
仕事の最中、店長のいないところで
コッソリ、やんわり、しかしハッキリと自己主張の意思表示をしてくるのです。
ダブルワークって大変でしょう、
(いいえ、別に)
無理なら変わるから遠慮なく言ってね
(別に遠慮とかないし、休む予定もないし)
アレやコレやと探りを入れてくるオバチャン
う〜む…( ¯ᒡ̱¯ )
ワタクシ別にオバチャンと張り合ってまで
ここで働きたいわけではありませんし
オバチャンが自分で趣味時間を確保したいから休みを希望したくせに
いざ、そうなったらなったで
一日しか休みたくないとは
相当なワガママをぶちかましてきますなぁ呆
こっちもそんなのに付き合ってるひまは
ないというものです。
と、ホントの本音は厳重に隠し
いつも通りに仕事に取り組みます。
もちろんいくら辞めると心が決まっていても
仕事は全力です。
今日のいま、できることは全部やるし
辞めるけれど
今現在わからないことはちゃんと聞き
しっかりこなしてときは過ぎ
閉店作業が始まる頃
先輩オバチャンに店長は言いました。
やさぐれさん、そろそろ厨房作業を教えてもいいんじゃないかな…と。
困惑するオバチャン
あら、そうなの…(•᷄- •᷅ ;)
聞こえない、聞こえない
何も聞こえませんよ
閉店作業に没頭するワタクシには
そんな声届きません
黙々と片付けて
そろそろ閉店作業が終わる直前に
『少しお時間よろしいですか?店長と先輩にお話があります!』
ついに本題を切り出しました。
シンプルにさっさと終わらせよう。
下手な言い訳みたいなの、一切必要ないから。
そう心は決まっています。
よし!今だ!行け自分!
Go─=≡Σ((( つ•̀ω•́)GO!
三日間働かせていただきましたが
自分はこちらのお仕事に向いていないようです。
ですのでご迷惑がかからないうちに退かせていただこうと思います。
ほんの三日ですが店長と先輩には丁寧にご指導いただきありがとうございました。
お世話になりました。
一気に申し上げる。
え…………………………………
(꒪⌓꒪)??????
困惑・絶句の店長
え♪?♪!
───O(≧∇≦)O────♪
方やビッグスマイルのオバチャン
じゃあ仕方ないわよね(ニコニコニコニコ
わかりやす笑
オバチャンの笑顔が全てを物語っておりました。
勝利を手にしたその顔は一緒に過ごした三日間の中で一番輝いた表情でありました。
店長は
え、え?えェェ!言葉にならず絶句
急展開はごめんなさいだけど
それ以上お伝えすることはありませんし
引き止められる理由もありません。
笑顔のオバチャンと
パニックの店長にお疲れ様でしたと会釈して蕎麦屋を後にしました。
身勝手と言えば身勝手でしょうが
店長にオバチャンのうんぬんを打ち明けるほど
距離も関係もまだ築いていない状態ならば
無礼でも致し方なし。
いざ、退散です。
帰路にて思う。
オバチャン
めっちゃ笑顔だったなぁ
わかりやすいな
私が辞めるの、よっぽど嬉しかったんだろうな
良かったね、オバチャンこれで元通りだね。
さぁ帰ろ(^_^)/~~
未練もわだかまりもなく
とっととさようなら~
(^_^)/~~
たった三日のダブルワーク
これにて終了です。