ふと思う
僕が望まれない子だったのは
知ってる
でもそれは過去のこと
もうほとぼりは冷めたはず
でもその言葉
その出来事
その時の傷
そう言うものは
今の僕を蝕み続ける
リアルな
僕の生活
僕の平穏な日々を
今でも脅かすのは
誰でもない
僕の過去
子供の頃の僕
あの子はまだ僕を許してくれない
僕の心には
箱がある
その箱は開かないよう
鎖でグルグルにしてあって
安心していると
不意にほんの少し
開いてしまう…
そしたら
溢れて止まらなくなる
過去の日々
あの頃の傷、感情、
忌まわしい
日々
あの頃の生活
だからまた
もう一度鎖でグルグルにするんだ
開かないように
でも箱がなくならない限り
この作業は終わらないのを知っている
何を今更
償うのか?
それも僕には分からない
そんな僕を許さない
僕が居る
怒りと憎しみ、孤独しか知らない
あの頃の
僕だ
まだ
戦いは終わらない
平穏な日々は
永遠では無いのだと自覚する
闇の中へ
これ以上進まないように
僕は深呼吸して
今を見つめる
今の僕のリアルだけを