| 目の前のパソコンの会計ソフトが順調に起動しているはずだ。 |
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しかし、次の画面に移行はしない。 |
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パソコンの画面いっぱいが灰色で、日付、勘定コード、仕入先コード。 |
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税区入力に、金額に摘要欄。 |
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全ては埋まっている。ただ、摘要欄の中の文字は |
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「4月分所得税氏等は胃」になっている。 |
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「4月分所得税支払」の間違いでよくあるタイプミスではある。 |
| このパソコンを扱う女はいつも以上に心ここにあらずの顔をしている。 |
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一向に気づく様子はない。 |
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この画面が摘要欄を入力し終えた時に、この女宛に届いた、小包。 |
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それを、そそくさと机の引き出しに入れたものの、気になって仕方なく、一番したの一番大きな引き出しを |
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開けっぱなしで、にやけ顔で眺めている。 |
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どうやら女の付き合って1年になる、7つ上の恋人への誕生日プレゼントのようだ。 |
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彼が好きなブランドはわかってる。そのブランドを取り扱うお店の店員とも気軽に話せる仲にもなった女は、 |
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いつもの店員にネットで注文した品だ。 |
| 5月10日。恋人の誕生日の今日、ぎりぎりに届いたのだ。 |
| 会社で個人的な荷物を受け取るのは気が引けたが、受付に一番近い机の為、 |
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受付も兼ねて、事務処理もしている女には、上司にばれずに荷物を受け取るのは |
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無理な話しではなかったし、個人的な荷物を受け取るのは女だけではなく、 |
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長年勤めている、年配の女性などは、一般的に行っている。 |
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上司がそれを良く思ってない事は容易に考えられたが、 |
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1回だけなら大丈夫だろう。そう思って、受け取り場所を会社にしたのだ。 |
| 引き出しを開けて、中身の見えない小包を眺めるのでは、我慢出来なくなった女は、 |
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机の下に素早く隠し、膝の上でゆっくりを小包を開け出した。 |
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ビリ・・ビリビリ・・・ |
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と音を最小限に抑えたかったが、もう中を見たい衝動が抑え切れず、多少音が鳴っても |
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大丈夫。みんなみんなの仕事に精一杯で私の事なんて見てない。 |
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そう思った、高野百合は小包の中身の姿と、恋人の喜ぶ顔を頭の中いっぱいに考えていた。 |
小野田雅子は結婚して1年経たない新婚だ。旦那・博は中学時代同級生で、 友達の裕行君の紹介で付き合うことになった。 |
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初めは博とこんな事になるなんて思っても居なかった。なのに、 今では、建って間もないマイホームもあり、3ヶ月前に子供も産まれた。 |
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幸せとゆうのはこうゆうものなんだと、 ソファに座って目の前の壁にかけられたカレンダーを見つめながら、頭で呟いた。 |
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一般論で言う「幸せ」とゆうものなんだ。これ以上望んでは、いけない。欲張りになっては。 |
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博はよくやってくれている。夕飯後の食器も洗ってくれるし、洗濯だって気づけば取り込んでくれてる 事がよくある。「良い旦那さんね。」と実家の母が博を見る度に漏らす言葉。素直に雅子もそう思う。 博は私を愛してくれるし、大事にもしてくれているじゃない。何も不満はない。 そう言って、自分の感情にブレーキをかけてるとゆう自覚も少なからずあった。 |
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カレンダーには、私と博の共通の友達が家に来た時に自分の誕生日を書き込んで帰って行ってくれる。 |
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それをなんとなく眺めていた。 |
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今日、5月10日には黒い油性ペンで○がしてあり、「ヒロユキ」と可愛い字で書いてあった。 |
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これはヒロユキの彼女・百合チャンが書いたものだ。「ヒロユキ」のロはほとんど○だった。 若い子の字とゆう感じだ。 |
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私よりも7つも下で、無邪気にはしゃいで無邪気に甘える百合チャンを裕行君は可愛くて仕方がないんだろうと、 |
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2人を見てすぐにわかる事だ。 雅子は、ふいに喉の渇きを覚え、冷蔵庫の中に昨日作った麦茶を飲もうとソファから |
| 腰をあげたと同時に、ため息をついた。 |
初めまして。
小説を書いてみようと思いました。でも小説にならないと思うのです。
私が、初めて書くので。知識もそんなにないですし。
素人で今まで書いた事はなく、読む専門だった為、
文章はそんなに難しく出来ないと思います。
でももし読んで感想など頂ければ嬉しく思います。
それでは、
「甘い狂気」・・・ハジマリハジマリ・・・・。