昔書いた歌詞を整理していて、
出てきたものを読んで、
うわーって。
忘れてたこんなの。
8年前の心の奥のほうから出てきたもの。
書くこと歌うことで、淋しい気持ちを処理していたんだね。
と、過去の自分に話しかけると涙でてきた。
「星の船」
ねむる君のほほに 涙が筋をひいている
昼間おさえつづけた気持ちがあふれて
あした目覚めたら みんな忘れておしまい
君のかわりに わたしが覚えておくから
星の船に乗り わたしはここにやってきて
ひざを抱えてうつむく君に語りかけた
生きていくことの美しさそして残酷さ
決して避けることのできぬ悲しみについて
「こんなにつらいのに、生きる意味はあるの?」
こわれかけたこころが震えて叫んだ
泣いていいよ
今夜は 夜が明けるまでそばにいる
朝の風が吹けば
君はわたしを忘れる
星が明るいひかりにとけゆくように
記憶の中から わたしはいなくなるけれど
その心に 確かに 魔法は残る
いつか胸の奥に
悲しみの化石をみつけたら
君はそっとほほえむだろう
傷は今も癒えない、だけど
もう痛くない と
たくさんの「君」が
地球のあちこちにいる
生まれてこなきゃよかったと
ひざを抱えている
待っていておくれ
あかりを灯しにゆくから
小さいけれど決して消えない灯りを
苦しみの雨が絶え間なく降り続こうとも
消えぬ魔法の灯りを