今年初めて、行きつけの焼き鳥屋さんに行った。
若い女将さんが、いらっしゃいませと笑顔で挨拶される。
僕がカウンター席で食事をしていると、僕のあとにいらっしゃったご夫婦に女将さんが年始の挨拶をされる。
女将さんが僕の左側に居た男性とお話しされるために、僕の隣にいらっしゃった。
彼女の体温を感じるくらい僕に近づかれたので、ドキッとした。
僕は恥ずかしくなった。
これが彼女の僕に対する心の距離なのだ。
そのあと彼女は、僕の右に腰掛けてお話しされた。
彼女は、能登地震に関連して阪神大震災の思い出をお話しされた。
僕は、彼女のお気持ちに寄り添った。彼女から、切なさを感じたからだ。
お話を終えると、彼女は心なしかお元気になられた。
お会計を済ませてお店を出ると、彼女が本当の彼女(笑)のように素敵な笑顔でお見送りしてくださった。
僕は人と接する時に、相手の存在自体を尊重して接している。
これが、相手に伝わり相手のお気持ちが軽くなると感じる。
年始に清々しい気持ちになれて感謝している。