2018年2月1日10時40分現在の積雪量の20位までのランキングを解説してみた。

歴代のランキングでは、新潟県に集中しており、北日本勢を凌いでいる。

括弧内は歴代のランキングで、逆順から解説していく。

ここでの「最深積雪」は平年値で、通常は2月中旬頃まで増加し、

3月に入ってから減り始める。

●全国の積雪量ランキング

20位　福島県南郷　157cm　(21位以下)

旧福島県南郷村、現福島県南会津町。

福島県西部に位置し、日本海側気候。

気候も新潟県に近い。

内陸性気候であり、寒暖差が大きい。

年間降水量は1418mmと、それ程多くないが、最深積雪は162cmにもなる。

19位　新潟県関山　160cm　(9位)

新潟県妙高市。

上越地方に位置する。

今年は寒波に見舞われたが、それでも記録の362cmには遠く及ばない。

12月～1月の降水量が非常に多く、最深積雪は216cmとなかなかのもの。

18位　山形県小国　162cm　(21位以下)

山形県小国町は、日本有数の豪雪地帯として知られる。

年間降水量が非常に多い地域で、最深積雪は169cm。

17位　福島県桧枝岐　164cm　(15位)

福島県南会津地方の桧枝岐村は、人口589人の小さな村だ。

1000m近い高地にあり、夏は涼しいが、冬は寒さが厳しく、積雪も2mを超える。

記録は339cm。

16位　福島県金山　169cm　(21位以下)

福島県金山町は会津地方に位置する。

厳しい気候であると共に、高齢化率が5割を超える限界自治体となっている。

15位　福井県九頭竜　174cm　(21位以下)

降水量、積雪量の観測のみ。

「くずりゅう」と読む。

14位　新潟県十日町　177cm　(6位)

新潟県十日町市。

平年1月の降水量が400mmを超える。

391cmの積雪量が記録されたのは1981年2月28日で、

1月11日から3月22日まで、3m以上の積雪量をキープし続けた。

現在では過疎市町村だが、最盛期は人口10万人の都市だったというから驚きだ。

最深積雪は224cm。

13位　山形県尾花沢　178cm　(21位以下)

山形県尾花沢市。

平年の最深積雪の136cmを上回り、ランクインした。

13位　新潟県小出　178cm　(8位)

旧新潟県小出町。現新潟県魚沼市。

魚沼産コシヒカリとして有名な魚沼市は、夏と冬、昼と夜の寒暖差が大きい気候と、

山からもたらされる無量の雪解け水が、良質な米を育んでいる。

積雪量は2mに達する。

十日町と同じく、1981年3月1日に363cmを記録。

12位　北海道倶知安　183cm　(17位)

北海道倶知安町(くっちゃんちょう)は札幌の西にある。

夏は涼しく、冬は寒い気候で、積雪量は道内でも多い。

北海道としては湿潤な部類であり、最深積雪は191cm。

倶知安は、明治時代から観測が続けられているが、

積雪の最高記録は、1970年3月25日の312cm。

平均気温-5.1℃と、最も寒い3月だった。

11位　岩手県湯田　194cm　(21位以下)

旧岩手県湯田町。現岩手県西和賀町。

1974年に368cmの積雪量を記録したが、現在のアメダスが設置される以前の事だった。

冬は日照時間が短く、深い雪と厚い雲に閉ざされる。

最深積雪は175cm。

▲湯田ダム

10位　新潟県津南　212cm　(4位)

新潟県津南町。

津南町は過疎化が進むものの、現役の町だ。

冬は国内有数の豪雪地帯だが、夏は日照時間が長く、気温も上がり、

良質なコシヒカリを育んでいる。

最深積雪は274cmと、平年値で3m近い値に達している。

かなり過酷な気候下で頑張っている町だ。

2006年2月5日に、最高記録の416cmに達する。

9位　北海道音威子府　215cm　(21位以下)

北海道北部に位置する北海道音威子府(おといねっぷ)村は、

冬は豪雪で日照時間が少ないが、放射冷却によりかなり低い気温をレコードした。

1982年2月5日に-34.9℃を記録。

1981年以降のレコードでは、道内で13番目に低い気温だった。

ただでさえ寒い上に、豪雪も容赦せず、最深積雪は193cm。

8位　福島県只見　217cm　(14位)

福島県只見町。

こちらも会津地方からのランクインだ。

東北地方は2013年に豪雪に見舞われ、同年2月25日に341cmを記録した。

12月～1月を中心に厚い雲と豪雪に閉ざされ、最深積雪は234cmとなる。

7位　山形県大井沢　230cm　(13位)

山形県西川町。

大井沢地区は渓谷沿いの雪深い村であり、12月～1月は殆ど太陽が出ず、

雪だけが降り積もる。

最深積雪は256cm、最高記録は348cm。

6位　北海道幌糠　247cm　(21位以下)

北海道留萌市幌糠町。

留萌市は日本海側にある。

北海道では珍しく、年間降水量が1,500mmを超えていて、

北緯にあるだけあって、12月の日照時間も31.7時間と短い。

また、1981年以降のレコードでは、1985年1月24日に、

道内では10番目に低い-35.4℃を記録している。

今年1月には観測史上6位の252cmの積雪を記録しており、

1位の275cmの記録を塗り替える可能性もある。

5位　北海道幌加内　254cm　(21位以下)

北海道幌加内町は北海道の内陸部にあり、寒暖差も大きい気候で、

2014年2月8日に-33.8℃を記録した4カ月後の6月4日には、

36.0℃のレコードの最高気温を記録した。

ちなみに、最低気温のレコードは-36.1℃で、

1981年以降では道内で4番目の記録となる。

また、町北部の母子里では1978年2月17日に、

戦後の国内最低気温である-41.2℃を記録した。

北海道としては湿潤で、日照時間も短く、夏至の12月の日照時間は30.6時間。

最深積雪は197cm。

4位　北海道朱鞠内　259cm　(18位)

北海道幌加内町朱鞠内は、同町山間部にある。

年間降水量1,647mmと水が豊富で、1943年には朱鞠内湖(雨竜第一ダム)が作られた。

ここも寒く、1990年には-36.1℃を記録。

1981年以降の道内のレコードでは6番目であった。

10月中旬には初雪となり、5月中旬まで雪に覆われる。

最深積雪は234cm、最高記録は311cm。

3位　新潟県守門　266cm　(3位)

旧新潟県守門村。現新潟県魚沼市。

最高記録の463cmは1981年2月9日に記録され、同年5月9日まで、

1mを超える残雪があった。

年間降水量も3,050mmと非常に多く、しかも1月に集中する。

年間の積雪量は1,343cm。

2位　山形県肘折　333cm　(5位)

山形県大蔵村。

肘折温泉郷を形成している地域。

夏は涼しいが、冬は全国有数の豪雪地帯となり、最深積雪は324cmに達する。

年間の積雪量は1,635cm。

記録の414cmは2013年2月25日の記録。

1位　青森県酸ヶ湯　336cm　(2位)

青森県青森市。

酸ヶ湯温泉で知られる酸ヶ湯は、標高890mにも拘わらずアメダスが設置されている。

10月上旬から早くも初雪を観測し、雪は6月上旬まで残る。

年間の積雪量は1,764cmで、これだけ雪が多い為、冬の日照時間は最も短い。

1月の日照時間は24.3時間しかなく、1月～2月の平均最高気温も-5℃しかない。

一方、夏は涼しく、夏日の日数も平均9日しかない。

最高記録は2013年2月26日の566cm。

●情報源

気象庁

Tenki.jp

http://zatutisiki.com/7148.html

http://okatabi.hill-in-biei.com/archives/36478757.html