フリッチャイを語る上で決して外すことはできない名盤《フリッチャイの管弦楽のための協奏曲》 | 恋、ソープ嬢こばとの愛され組曲

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アマデウスレコード
9thブログ
    SP音源で聴くモーツァルトはじめました。

名曲の『原点』、録音はモノ末期の高い完成度。


東洋の指揮者だった小澤征爾さんを世界的に認知させ、彼自身の重要なレパートリーでもあるバルトークの『管弦楽のための協奏曲』。今日、世界中でバルトークの作品が演奏されるようになったのは、フリッチャイによるところが大きいとさえ言われています。数多くの録音が存在する現在においても、バルトークの解釈においてはある意味フリッチャイの右に出る者はおりません。

鬼気迫るフリッチャイのバルトーク。且つ、録音史に燦然と輝く名演、歴史的名盤。


 “フリッチャイってこんなに凄い指揮者だったんだ”とオーケストラのキレの有る音。フリッチャイを語る上で決して外すことはできない『鬼気迫る』オーケストラ・コントロールは、オーケストラのスタンダード曲となりパフォーマンス要素が強く発揮される演奏が多くなってしまった今では、この演奏は逆に新鮮に聴こえるでしょう。正に「原点」とも言ってよい演奏です。

1957年の録音。ステレオ録音直前であったのは悔やまれますが、ベルリン放送交響楽団のベスト・パフォーマンスやモノーラル末期の素晴らしい録音も含め、当時のドイツ・グラモフォンの音盤の中でも記憶に残るほど独特です。フランスでグランプリ・ディスクの栄誉に輝いています。モノーラル録音。
DE DGG DGM18 377 フリッチャイ バルトーク・オーケストラ協奏曲