音楽史上最初のフルート協奏曲といわれるヴィヴァルディの作品10。その第3曲《ごしきひわ》は、《カワラヒナ》とも呼ばれています。(NHKラジオ深夜便 クラシックへの誘い『バロック名曲の調べ』より 2013/04/18放送)
Vivaldi: 6 Flute Concertos Op. 10
演奏:
- 独奏:
- オーレル・ニコレ Aurèle Nicolet (フルート)
- 合奏:
- イ・ムジチ合奏団 I Musici
曲目:
- Concerto for Flute in F major, Op. 10 no 1/RV 433 ""La tempesta di mare""
- Concerto for Flute in G minor, Op. 10 no 2/RV 439 ""La notte""
- Concerto for Flute in D major, Op. 10 no 3/RV 428 ""Il gardellino""
- Concerto for Flute in G major, Op. 10 no 4/RV 435
- Concerto for Flute in F major, Op. 10 no 5/RV 434
- Concerto for Flute in G major, Op. 10 no 6/RV 437
- 作曲:
- ヴィヴァルディ
このタイトルの言われは第1楽章のフルート独奏のカデンツァで、ごしきひわの鳴声を模しているところから。超絶技巧というほどではないのですが、フルート奏者の感性が問われます。
演奏の印象は演奏者による違いだけとはいえません。ヴィヴァルディは速筆の多作家で、1,000曲以上作曲を残しています。協奏曲だけで500曲を数えるようです。それは『楽譜の写譜屋が清書している間に、新しい協奏曲を作曲してしまう』と言われるほど。でも、『ヴィヴァルディは、1,000曲を作曲したのではなくて、1曲を千通り書いた』と私は感じています。この《ごしきひわ》もフルート、ヴァイオリン、オーボエの四重奏曲が原曲。フルートの代わりにリコーダーのもの、ヴァイオリン3丁とチェロの四重奏でも存在します。
フルートと弦楽合奏のスタイルでも、『ヴェネチィア版』もある。色々試みてみたかったんでしょうね。あるいは理想とする音色に近づけたかったのかもしれませんね。ヴィヴァルディのフルート協奏曲では《海の嵐》、《夜》も有名な解りやすい音楽です。
- 番号
- 蘭 Philips 420 188-1
- 初版
- July, 1986
- Genre:
- Classical
- Styles:
- Concerto
- Format:
- LP,CD
- Time:
- 50:05
- Illustrations:
- Silvan Steenbrink
CD: http://amzn.to/XTEcYO