10月28日、チャイコフスキー自身の指揮により『悲愴』初演・・・SP音源で第4楽章を聴く♬ | 恋、ソープ嬢こばとの愛され組曲

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アマデウスレコード
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    SP音源で聴くモーツァルトはじめました。



円盤は中心近くなるほど、再生が厳しくなります。それが分かっていながら円盤形のレコードが多くのレコード会社に採用されたのは、大量生産が容易だから。シリンダー式の録音メディアは線直線の優位性は認められながらも、円盤形のレコードがミゾの間隔を狭めていくことで長時間の録音、再生を可能にしたのに対して、録音時間が長くなるに連れてシリンダーが大きいか、長いものが必要になってライブラリ性が低くなっていく。100年後の、ベータ方式とVHS方式のヴィデオテープの顛末を重ね合わせれば理解しやすいと思います。





「夕焼け」 via brightkite.com




チャイコフスキーの悲愴交響曲は、賑やかな第3楽章のあとに次第に音楽がしぼんでいく第4楽章で終わります。



これがレコードの録音にはとても理想的。ロックや歌謡曲のアルバムがバラードのような穏やかな曲で終わるのは、こうしたレコードの特製を考慮してのことだったのでしょう。実際の演奏会では、しんみりと幕が閉じるのよりはパーッと終わった方が楽しいです。ガンガンとした音楽でも、少々音が崩れても気になるものではないですけれどね。レコード・メーカーがオーディオメーカーでもあることが殆どですから、やはり装置に負担になる事は避けたかったんではないかな。レコード針の長寿命をアピールしてもいた時代でしたからね。



 



TCHAIKOVSKY: Symphony No. 6 in B minor, Op. 74, "Pathétique".


Berlin Philharmonic Orchestra.
Wilhelm Furtwängler, conductor.


Victor Album DM 553 Victor 17561 - 17566 (032549 - 032560). 12インチ盤、6枚12面。
Recorded October-November 1938, Beethovensaal, Berlin.



第4楽章 IV. Finale - Adagio lamentoso 演奏時間 10:08






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