『いのちの火花』 アメリカの大統領ルーズベルトはかつて、山の中で牛馬を相手にして生活している者の中にも、見識といい品性といい、かつ精力といい、優に当代の偉人をしのぐぐらいの人物はたくさんいると語ったという。 私はこの言葉を真実であると信じる。 桧舞台に立って立派に活動している人も偉いが、いわば楽屋の隅にいて、世の喝采も受けず、静かにその仕事をやり続ける人もやはり偉い。 世に褒められるかどうかというのは、人の偉さを決する基準ではない。 真に偉い人は、自分の地位に応じて相当の仕事をし、悠々として余力を保っているものである。 小さい仕事であれば小さいなりに仕事をするが、誰が見ても、そんな仕事をさせるには人物が大きすぎると言われるくらいの人が偉いのである。 昔、孔子が牧畜の役人になったら家畜が殖(ふ)え、小さな村の長につくとその村が平和に治まった。 また、豊臣秀吉は草履取りの卑しい職にあったが、決して主人に冷たい草履をはかせた事がないし、按摩をやらせたら、本職より巧妙であった。 二人とも小さな仕事をやらせても完全にそれを成し遂げ、たとえ余力はあっても、自分には物足りない仕事だと不平を唱えたりはしなかった。 自分の現在の義務を完全に尽くすものが一番偉いと思う。 自分の職業や周囲の要求する義務を、それがいかに小さくとも、いかにつまらなくとも、完全に成し遂げ、この人がいなくてはできない、この人がいなくては困る、と言われる程にならなければ、自分の天職を全うしたものとは言えない。 #読書 #読書記録 #読書好き #読書好きと繋がりたい #書籍 #本 #読書好きな人と繋がりたい #本好きな人と繋がりたい #読書タイム #読書ノート #読書ガール #読書録 #読書メモ #読書好き #読書日記 #読書男子 #読書ログ #読書習慣 #読書の時間 #読書垢 #読書部 #読書家 #読書中 #読書三昧 #読書日和 #読書time #読書生活 #読書管理 #蔦屋書店代官山 #蔦屋書店

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