ロイヤルアカデミー展より。
子供ながら、気品のあるこの絵は、
イギリスのミレイの絵です。
フランスのミレーではありません。
この絵(1868)より2年後の1900年に描かれた
夏目漱石が好きな画家(?)の『人魚』が
これです。↓
ターナーは好きだったと思いますが、
この人の絵の話しは一度だけ「三四郎」に
出てきただけですから、好きだったかどうか?
只、この絵がイギリス留学のときに見て
印象深かっただけかもしれませんネ。
「三四郎」の内容はほとんど霞のかなたで
忘れていますが、
この絵を三四郎が美彌子と見る場面だけは
憶えています。
どんな絵か気になったからでしょうが、、、
「ちょっとご覧なさい」と美彌子が小さな声で言う。
三四郎は及び腰になって、画帖の上へ顔を出した。
美彌子の髪(あたま)で香水の匂いがする。」
「人魚(マーメイド)」「人魚(マーメイド)」
読んだ時、どんな絵なのか見てみたいと
思っていたのが、
今回、そのマーメイドに会えましたーー!
でも、なんだか、こうゆう暗い配色の絵は私は
好きになれません。
2年前でも女の子の絵のような配色の方が好きです。
97作品中、58番の「室内ヴェネツィア」とゆう絵は
財産家のある豪華な室内で手前に老夫婦、
奥に若夫婦が描かれていて、よく見ると手前の
御婦人の顔に、ほうれい線が描かれていて
誰がみてもお年が分かる絵で、つい笑えましたが
解説を読んで又、笑えました。
だって、この老婦人が絵が出来上がった時
自分が年寄に見えるから、いらないと買わなかった
そうですよー。
よく描けている絵なのに画家もがっかりしたことでしょう。
100年前でもいつの時代でも、女性は少しでも
きれいに若く見られたいのですね。
(買うのを拒否した気持ちワカルワ~~)(*^▽^*)