金山発4時のバスの中で バス


一人の男性とお隣になり、話をしました。


私がその人の後から乗り込みシルバーシートの


となりの席に座ろうとしたら、


ちょっと手パーを座席に着かれたので一瞬座るのを


ためらった後腰を下ろしたら、


「すみません。手をついてしまって、、、」と言われたので


おしゃべりが始まったのです。


その体格の良い男性は白い長い杖を持ち


鼻筋のとおった顔立ちの人でした。


天使「どこまで行かれるのですか」


男の子「博物館までです。あそこの前に山田餅が


 あるでしょう?あそこへ大福を買いに行くのです」


天使「へ~~、わざわざ?」


男の子「今、金山で用事を済ませて夜まで時間があるので


 その間に買いに行こうと思って。


 あそこの大福は、おいしいので、、、。


 新瑞の山田餅より、おいしいですね。


 どうして、同じ店なのに味が違うんでしょうかね~」


天使「よくあるわね。同じ系列のお店だから


 良いかと思って入ったらチーフが違うのか


 コックが違うのか、美味しくないとゆうことが、、、。


 目は少しは見えられるの?」


男の子「いいえ。全盲です」


天使「は~。 博物館で降りても山田餅は


、向かいへ渡らないといけないけど 大丈夫?」


男の子「ええ、以前あの辺の学校に行ってたもので


 大体、分かります。


 行ったら、売れて無いでは困るので、


 もう電話して注文してあるし、、、」


天使「山田餅さんも、そんなー、ワザワザ電話注文して


 買いにきてもらって、、、、。


 よほど感謝してもらわないと いかんわね~」


男の子「ハハハあんな大きい店はそんなこと思わんでしょう。


 それより帰るのにバスに又乗るんだけど、、、、。


 高畑まで帰るので、、、」


天使「へーー、高畑?バス?そんなもの、もうあそこの通りは

 地下鉄が下を通るようになってから 地下鉄


 一時間に一本しか来ないよ。


 それより、地下鉄で帰った方が早いわ。


 市大病院前まで歩けば地下鉄入口があるから、、、」


男の子「ああ~そうですか。じゃあ地下鉄で帰ろう」


天使「それがいいよ。山田餅さんの店をを出たら


 左へずうと歩道を歩いて行けば地下鉄の入り口へ


 行くから、、、。」


それから、私の下種な質問。


天使「私の声は幾つぐらいに聞こえるかね?」


男の子「僕より少し上でしょう?」


天使「少しってお宅はお幾つ?」


男の子「33年生まれです」


天使「それじゃあ、ずっと若いわ~私は17年だから」


男の子「・・・・・」


うーーん、やっぱり下種な質問をして、ごめんなさい。


でも、目の不自由な人は声とかは敏感だから、私の


声は一体どんなふうに、又、どんな容貌に聞こえているかと


興味があったもので、、、、。(スミマセン)


「えーー!そんな、年とは思えないですよ!」とゆう


答えをチョッピリ期待していましたが、


裏切られたーーー。


ほんと、昔から自分の話声は全くイヤな声だろうと


薄々おもっていましたが、


やっぱりーー!


ま、今更仕方ないことです。しょぼん



あんなに、全盲が深刻にみえないなんて


偉い人だな~と思いました。


仕事はマッサージ師をされてるようでしたよ。


五体満足に感謝しなくっちゃと思いつつ


その人より先のバス停を降り、


家路につく、ばぁばでした、、、。