一昨日、私の おひなさまを飾りました。


平成7年ごろ 母がつくってくれた立雛と 合奏する一対の


人形です。


エンゼルばぁばのブログ


小さいころの雛まつりは 昔々、母がお嫁入りのとき実家から


もらってきた内裏雛だけの でも、大きさは一番おおきい


サイズで、古くても立派なものでした。


春になると その古めかしい お雛さまを母がかざってくれ


その前に私が いつも遊んでいた お人形なんかを飾って


いました。  幼いわたしは うれしくて ズーッとその前に


座っていたことを覚えています。


小2のときに 同じクラスの テルオくんが木でできた 菱餅の


箱をくれ、そのふたを開けると 小さなおひなさまと三人官女が


ならんでいて その木の菱餅の上にのせて飾るのです。


しっかりした良い作りで あとから考えると2人のお姉さんの


雛飾りからもってきた物だったのでしょうネ。でも、


その時は 子供だからうれしくってうれしくって 飾りました。


テルオくんに負けじとエイスケくんが小さい陶器でできた


ティーポットとコーヒーカップをくれ、それは今どきの物より


小さくても薄くて 絵付けも作りも精巧なものでした。


それも私の お雛さまの仲間入りをしました。


小5の始めに、となりの町に引っ越しをし、


何年もお雛さまのことを忘れていましたが、


ある日、思いだし「そういえば、お雛さまは


どうなったの?」と母に聞いたことがあります。


すると母は「ネズミに かじられたから捨てた」と言うのです。


田舎育ちのオボコな私は納得し、何十年も過ぎました。


世の中が安定し雑誌も良いものが出てきて「家庭画報」とか


「婦人画報」などカラー写真も豊富なものには、3月になると


色々なお雛さまが載っていて「あれ~。これ昔、家にあった


ものと一緒だわ。 捨てなきゃ、今 通用したのに~。」


どの位 ねずみがかじったのかしら?


陶器も木の菱餅も本当に ネズミが犯人なのかしら?


引越しの際に せまいところに引っ越すのだからと


母が捨てたのではないかしらと思いました。


その罪滅ぼしのつもりか私の娘がお嫁入りして 家にお雛さまが


無くなったころに母がこのお雛さまを作ってもってきてくれました。


そして、又


幼稚園のころ近所の年下の女の子が「おひなさまを かった~。


みにきて~。」と呼びにきたので行くと あの頃(戦後)売り出した


御殿飾りの七段飾りで一番上の御殿が まぶしくみえたものです。


でも、子供心に「私のほうが大きいお雛さまだわ。


小さなお雛様!」と内心おもった事を覚えています。


本当に小さくてチャチな雛を もう一人近所の男の子と二人で


土間から、ほほ杖をついて見上げていたことを


鮮明に覚えています。


 赤い緋毛氈の七段飾りが やっぱり少しは羨ましくて


今でも覚えているのかもしれませんね。



毎年、この季節になると 色々なおもいでが蘇ってきます。