さてさて、、、続きは?   ※これはフィクションです。


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「あなたが望むなら魔術があります。」






魔術という言葉にはドキっとしたが

この占い師ならそんなことも可能なような気がした。


アンが持つ魔術のイメージはあまり良いものではない。

「願いを叶える代わりに魂を売るとか?」



占い師はアンの質問に即答した。

「いいえ、そういうものではありません。」



少し安心したと同時に違う不安がよぎったアンは



「ネズミとか、蛇とか血とか使うんですか?」

と、占い師の次の言葉を待たずに質問を重ねた。



「そんなものは使いませんよ。」

ほんの少し笑みをうかべた占い師は

すぐに真剣な眼差しをアンに向け静かに続けた。



「この魔術はとても強力です。

純粋に行えばきっと進展はあるでしょう。」



強力という言葉を聞いてアンはやってみたくなった。


「それで、その魔術っておいくらなんですか?」




占い師は今までで一番にこやかな顔で答えた。

「700ドルです。」




アンは喉の奥がつまるような感覚を覚えた。

そんな高額だとは想像もしていなかっただけに

すぐに言葉は出なかったが



700ドルなんて詐欺だわ!騙されないわよ。

と、頭では冷静に考えることができた。




「私学生だしそんな高額払えません。

占いありがとうございました。」



お礼を言って立ち上がり、その場を去ろうとしたが


「ちなみにもう一つだけ、見てもらってもいいでしょうか?」



アンは気になってたことを聞いてみた。


「ネガティブなエネルギーが私の周りにうず巻いていますか?」



占い師はアンを優しげに眺めた後、迷いなく伝えた。


いいえ。変なものがついているということはないですよ。

お仕事も決まりますし、大丈夫です。

ただ、劇的な人生の転機がこの先起こるでしょう。

その時に彼がそばにいるかいないかは、あなたが決めることです。」




アンは再び腰を下ろして

「その魔術、お願いします!」

と、力強い口調で占い師に言った。



騙されているのかもしれないけれど

どうしてもやってみたいという興味のほうが強かった。

占い師の言葉に、根拠はないが確実性を感じたからだった。





「では、手順をお話ししますね。これは数日間で行います。」



To be continued....



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どんな魔術なんでしょうね~。