先週、会社を半休して向かった先は・・・
平日なので空いているかと思いきや
思いの外混んでいてビックリ!やはりゴッホは人気ですね~。
シニア世代の方や赤ちゃん連れの方、大学生カップルなど来館者は様々。
この時間(14:00過ぎ)でも混んでいるのは、遠方から足を運んでいる人もいるのかも。
ゴッホの絵は生前1枚しか売れなかったというのは有名な話ですが
37歳で人生を終えるまでのその10年間で、2000点の作品を残しています。
うち油絵は850点。これは驚異的なスピードだそうです。
今回のゴッホ展では初期から晩年までの間
彼が誰からどのように影響を受け、作風が変化していったのかが
とても分かりやすく展示されています。
初期では、ハーグ派の画家でゴッホのいとこでもあるアントン・マウフェに絵画を習い
貧しい農民の暮らしぶりや静物画を暗い色味で写実的に描いていますが
「器と洋梨のある静物」
「ジャガイモを食べる人々」
パリを離れ南仏アルルに移ってからは印象派の影響を受け
カラフルな色合いの作風となります。
私達がイメージする「ゴッホの絵」は主にこの時代の作品ですね。
「麦畑とポピー」
「麦畑」 こちらは日本の浮世絵の構図が取り入れられているそうです。
北斎の「富嶽三十六景」と見比べると分かりやすいです。
晩年の作品は・・・
もう、凄かった。
強烈なエネルギーが伝わってきて
ただただ、圧倒されました。
「サン=レミの療養院の庭」 入院していた療養院の敷地内で制作。
「薔薇」 美しくて、力強くて、、泣けました。
「夕暮れの松の木」
「糸杉」 画像では全く伝わりませんが・・・迫力に圧倒されました。言葉が出ないというか。
模索し、探求し続け
絵に全てを捧げた人生。
晩年の作品は
彼独自の画風が完全に確立されたのだなぁ
これらの作品は、彼の人生の集大成なのだなぁ
命が吹き込まれているのだなぁ・・・と
胸がいっぱいになり、終始うるうるでした。
どの作品もそうですが
実際に生の絵に触れる事で
初めてその絵を''知る''事が出来ると思います。
だから、人は絵画を見に足を運ぶのでしょう。
知りたくて、理解したくて、感じたくて。。
見に行けて、良かったです