誰かのことを思うとき、

自分と誰かの関係ではなく、

誰かと自分ではない他の誰かとの関係を気にしてしまうこと。





レイクスというキャラクターは誰かを思うとき、常に後者の仕方で思いを寄せるキャラクターになっています。

彼には自分が見えていないというよりも、自分を無いものとして思っている。

その点で彼には誰かに思いを寄せることが喪失している自分への接近の代償といえるかもしれません。

その代償の先に相手ではなく自分自身が居ることを知ったとき、彼は立ち止ってしまった。

自分以外のあらゆるものの喪失してようやく、自分が何を欲しているのか気付く。

レイクスとはその程度のキャラクターです。

立ち止ってしまった彼が持ち合わせているものなんて、それまで留め続けた思いぐらいしかない。





それでも、
ゆずれない思いがある。
石のように重く動かない足を前に出せ。
立ち止まるぐらいなら、せめて砕けてしまえばいい。
それでも、伝えたいことがある。