
ふと振り返ってみて、
もしかして「うつ病」みたいなやつだったのかなぁ、と考えてみた。
特に理由もないのに何もかもに絶望していて、
私はいつお迎えがくるんだろう、って考えてた。
消えてしまえたらいいなぁ、って考えてた。
ホントに、なんの理由もないのに。
部屋が散らかってたり、雨で洗濯物が乾かなかったり、
そんな些細なことでどうしようもなくイライラして、
耳も目もふさいでしまいたくなった。
なんだろうね、不思議。
あまりおでかけしなかったのが原因かもしれないなぁってふと思った。
この冬はずっと体調が悪くて部屋にこもりがちだった。
秋まではあんなに通っていた園児のイベントにもまったく行かず、
買い物すらネットスーパーに頼ることが多くて。
家にひきこもればひきこもるほどに外に出るのが余計に億劫になった。
外の世界がだんだん怖く思えたりして。
誰にも会いたくなかったしどこにも行きたくなかった。
でも子供たちが居るし、
ひきこもり生活を続けてるわけにも行かなくて、
重い腰を上げて公園や図書館にでかけて、
でもやっぱり体調が悪くなって早々に帰ったりして。
原因は思い当たらないけど、きっかけはあるかもしれないなぁ。
夫婦喧嘩。
たぶん。
なんかもうなにもかもイヤになったからなぁ、あの時。
けど、どう考えたって、
私が逃げ出しても誰一人幸せにならないって思い直して、
けっきょく、「なにも考えない」っていう結論を出した。
なにも考えない、なにも考えない…
そんな風に考えていたら、
楽しいことも嬉しいことも考えなくなって、
なんか体の力が入らなくなった。
心の中では、本当はわかってた。
なにもかも、「自分次第」なんだってこと。
だけど、何も見たくなかったし、何も知りたくなかったから、
頭の中をからっぽにして、耳をふさいで目をとじて、
いつまでもじっとしてた。
出来うる限り、あらゆるものを拒否しながら。
そしたらなんだか、本当におかしくなってきた。
体も心も。
これはイカン、と思ったけど、なんかもう、思うように動けなかった。
だけど昨日、
久々に人ごみの中へおでかけして、
ぼんやり満開の桜を見てて、
暖かい風が吹いていて、
そしたらなんとなく、不意に体の軽さを感じた。
分厚い上着はもういらないのかな、って思ったら、
ふと、なんか色々やることがあるんじゃないかって気がした。
とつぜんに。
帰りの電車の中で、ぼんやり周りを見てたときに感じたこと。
色んな人がいるなあって。
そして、自分もその雑多な風景の中の一部なんだな、って。
ひとつのピースとして、ちゃんとそこにおさまってる自分を認識したら、
ちょっとだけ安堵した。
動き始めなきゃ、と思った。
上手に動けなくてもいいから、とりあえず動く。
そういう時期なんだと、ふと思った。
もうすぐ4月。
春はもう来てるんだなと、改めて感じた。
干渉に浸ってる場合じゃない。
動き出すべき。
いろんな方向へ。










