オルターとしては、賞味期限より製造日表示が大切と考えています。
いつ製造されたかがわかると、その品物の特性を十分に理解していればいつ頃までに食べられるかという判断を自分でできるからです。
自分で釣ってきた魚やイカの刺身に賞味期限の表示がないと文句を言う人はいないでしょうから。
賞味期限の表示をもち込んだのは、食品添加物を使ったり、レトルト加工をしたりして長期保存食品を大量生産するメーカーでした。
メーカーにとっては生鮮品扱いをするよりは、いつまでもつかという表示の方が有利なのです。
悪いものでも、長く保存できる方が安心感を与えることができるからです。
体に良い食べもの、人間が食べられるものはやがて腐敗していくことは避けられません。
もっとも、健全な方法で工夫し保存した品物が長期に保存できたとしても、もちろん問題はありません。
要するに、製造日がわかって、その品物の保存特性を理解して、自分の五感や知識で自ら賞味期限を考えることが必要なのです。
現代人は製造現場や商品の情報から離れた生き方を強いられており、自らの感性も奪われ、いつのまにか法律で守られるのを当然のように良しとしてきました。
こういう野性を失った人は、劣悪な商品を作るメーカーにとって扱いやすく、防腐剤などを入れておいて、いつまで賞味できますよと言っておけば食べてくれるからです。
賞味期限も確かに、目安となって消費者を助けてくれる側面もあります。
全ての商品情報を理解できている人達ばかりとは、限らないからです。
したがって、オルターでは生産者に対して、できるだけ製造年月日と賞味期限の両方を印字していただくようにお願いしています。
しかし、印字機が一行しか打てない場合は、法律的な規制がかかっている賞味期限しか打てないという現実もあるのです。
良心的な商品を作っている中小のメーカーは高い印字機を持っていないことが多いのです。
それに対して、粗悪なものを大量生産するメーカーはそういう設備だけは立派に設置できるというわけです。
もしもご家庭で手造りの料理に、ご家族が賞味期限の印字を求めたらどうしますか?
これは極論ですが本質は全く同じだということに、気付かれませんか。
消費者がおろかであれば、良心的な生産者は滅びます。
オルターが「賞味期限」の完備を求めるような2流の消費者団体にならないよう厳しく戒しめなければならないと思います。
オルターでは、可能性な限り、製品は新鮮な状態でお届けしています。
どこよりも新鮮な食べものということをご理解下さい。あとは一人一人が五感を働かせてお食べください。