苦しみを超えて

皆様お久しぶりです。
もう年末ですが、実は10月末より復帰していまして、その記事も上げていこうと思っています。
その前に自分の思いをお伝えしますね。

私は手塚治虫さんを尊敬していまして、ほとんどの作品を知っています。
皆さんも、鉄腕アトム、ジャングル大帝などの少年漫画から続く、数々の名作をご存知だと思います。
では、手塚さんは順風満帆だったと思いますか?

1970年に執筆した、性教育を意図した「やけっぱちのマリア」が糾弾され、1973年には、虫プロ商事と虫プロダクションが倒産しました。
内部からも批判され、精神的にも追い込まれ、かなり苦しかったと思います。
でもそこで奮起したのが手塚さんなんです。

手塚さんは漫画家であり、医師でもあります。
そう書くとお分かりでしょうが、精神的にどん底の時、描いたのが、医療漫画の先駆け、「ブラック・ジャック」です。
間黒男君は不発弾により、全身がバラバラになりましたが、奇跡的に助かりました。そして天才外科医ブラックジャックになるのです。リハビリの苦悩、医学会との軋轢も描いています。
明らかに手塚さんの投影だとは思いませんか。

ここでお伝えしたいのは、手塚さんの思いです。
ブラックジャックを描いたのは、医師は患者に延命治療を行うことが使命なのか、患者を延命させることでその患者を幸福にできるのか、という医師のジレンマを伝えたかったと仰っています。
皆さんは驚きませんか。

しかし、もっと驚かせてしまうでしょう。
実は私も手塚さんと全く同じ考えなのです。 
手塚さんも考えていたでしょうが、延命治療については現在も社会的には確立していません。
ALSにおいては、
・使える制度をご存知でしょうか
・病態をご存知でしょうか
・7割~8割の患者さんが延命を望んでいないことをご存知でしょうか
・ALSに関する訪問診療、訪問看護、重度訪問介護が確立していないことをご存知でしょうか
・ALS特有の情動制止困難という症状をご存知でしょうか(私は今までその診断を間違っていました)
・心の安定さを保つ方法をご存知でしょうか
・延命の善し悪しをご存知でしょうか
・苦しんでいる患者さんを手助けする方法をご存知でしょうか
・そもそもALSの苦しみをご存知でしょうか
 
私だけがすべて答えられます。
手塚さんの孤独に苦しんだ期間は五年もあったのです。
私はたったの半年。
手塚さんは火の鳥など手塚さんしか描けないものを胃潰瘍の手術の後も最期まで描き続けました。
私も命ある限り、医師として信念を持って苦しむ人々を手助けしていきます。

ピノコは18歳なんです。BJの奥さんではありませんよ(笑)
【公式】ブラック・ジャック 第1話『オペの順番』

メリークリスマス♪

復活の太田守武