2023年12月24日(日曜日)
ホテルを出発、市電を撮影し熊本駅から青春18きっぷで二日目の乗り歩き旅行です。
この前に熊本駅に来たのは、子どもの頃の50年以上前(1960年代)、博多から電車急行「ぎんなん」で来た思い出があります。
新幹線はまだ東京ー新大阪間だけ(1972年岡山延伸・1975年博多延伸・2011年新八代延伸※)
その頃の鹿児島本線には長編成の特急や急行が走り、ローカル線にもディーゼルの急行列車が走っていました。
「浦島太郎」のような感覚です。
※ 2004年 末端区間の新八代ー鹿児島中央が先行開業しているため熊本駅に新幹線が来たのは2011年です。
三角線の列車 キハ47
熊本 8:48発 → 普通(1445M) → 肥後大津 9:23着 815系電車
豊肥本線も途中肥後大津までは電化され電車が走っていることを認識していませんでした。
(1999年10月電化、もう24年も経過していました。)
東海大学の熊本キャンパスがある東海学園前では日曜日にもかかわらず降車客が多かった。
豊肥本線の熊本ー肥後大津22.6キロは熊本の都市圏鉄道として位置づけられています。
途中の菊陽町は、半導体工場が集積し海外から台湾のTSMCが工場をつくるなど活況を呈しています。
35分の乗車で肥後大津到着 3分の接続で左隣の列車に乗り換えます。
肥後大津 9:26発 → 普通(8445D・立野から7列車) → 高森 10:15着 南阿蘇鉄道 MT4002気動車
2016年4月14日の熊本地震で大きな被害を受け不通になった南阿蘇鉄道高森線の全線運転再開に伴い、
2023年7月15日から南阿蘇鉄道の列車が肥後大津駅への直通運行を開始しました。
南阿蘇鉄道は1986年4月1日 国鉄高森線を承継して開業した第三セクター鉄道です。
主要株主 南阿蘇村 56.5%、高森町 33.9%、山都町 7.0%、西原村 2.5%、大津町 0.05%
全線再開に向けて国土交通省より「鉄道事業再構築実施計画」の認定を受け、これまで南阿蘇鉄道が第一種鉄道事業者として高森線の施設保有と旅客運送を行ってきたが、この認定をもって同年4月1日から南阿蘇鉄道が旅客運送を行う第二種鉄道事業者、南阿蘇鉄道管理機構が施設を保有する第三種鉄道事業者となる上下分離方式に移行しました。
第一白川橋梁 全長152.15メートル。川からレール面までの高さは約60メートルあり、後に高千穂橋梁が完成するまでは、当時の日本国有鉄道(国鉄)で最大の高さの鉄道橋でした。
2016年4月に発生した熊本地震により、橋台や橋脚の移動、部材の破断や変形といった甚大な損傷を受け、早期復旧のためには架け替えざるを得ないとされて、概算費用約40億円を費やして架け替え工事が行われました。
再建工事を終えて、2023年7月15日に南阿蘇鉄道は全線での運転を再開しました。
この区間、列車は徐行運転で走行します。
途中の、中松駅から、台湾の団体観光客の乗車がありました。
事前に運転士からその旨放送がありました。
運転士は中国語でご挨拶。
皆さん嬉しそうに乗車してきました。
コロナ禍前から、アジア圏観光客を中心にこの路線に乗るツアーが人気のようです。
バスは終点高森駅に回送して待っています。
このようなローカル鉄道乗車体験ツーリズム、もっと広がっても良いかと思います。
(一般の観光客は、片道の短区間の乗車でも満足します。)
台湾では20年以上前から、鉄道ファンではなく一般市民にローカル線の乗車旅行が人気があります。
平渓線(台北市近郊) 集集線(台中市近郊)などでは沿線の観光に力を入れています。
私が体験した台湾ローカル線体験の例
終点 高森に到着しました。
阿蘇中岳の噴煙が少し見えます。
高森駅は大賑わいでした。
高森 10:55発 → 普通(10列車) → 高森 11:27着 南阿蘇鉄道 MT3010気動車
レトロ風な車両
帰路は、韓国からの団体客が中松まで大勢乗車されました。
熊本復興プロジェクト として 漫画作品 ONE PIECEとのコラボを行いました。
2015年6月15日には "Most Copies Published For The Same Comic Book Series By A Single Author(最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ)" 名義でギネス世界記録に認定され、海外でも人気があるようですが、悲しいかな世代が違う私は、主人公ルフィ以外よく知りません。
この漫画・テレビアニメが好きな人にはその作品の世界観に浸れる興味深い仕掛けがあるのでしょう。
豊肥本線 下り11:33発の特急「やませみかわせみ」宮地行き、上り11:32発の普通 肥後大津行きがきました。
全車座席指定特急「やませみかわせみ」には18きっぷでは乗車できません。
宮地方面の普通列車は、この30分ほど後になります。
立野駅をうろうろしながら待ちます。
立野 12:05発 → 普通(425D) → 宮地 12:41着 キハ200系気動車
スイッチバックで坂を登ります。
先ほど走って来た線路との高低差
宮地に着きました。
黄 青 赤 三色の車両がそろいました。
宮地駅
転車台
宮地 13:08発 → 普通(2425D) → 豊後竹田 13:52着 キハ125形気動車
豊後竹田 13:55発 → 普通(4449D) → 大分 15:08着 キハ200形気動車
わずか3分の接続 今まで乗ってきた列車とお別れです。
大分が近づくにつれ車内が混んできました。
乘った車両の撮影忘れをしてしまいました。連日の列車乗車の疲れが出たのでしょう。
熊本から豊肥本線完乗 ローカル区間を乗り継いでくると大分が大都会に見えます。
大分駅には、キハ200形の単行版 キハ220 由布院行きが停車中でした。
大きな行先表示が目立ちます。
大分駅に来たのは30数年前の出張でした。
ソニック883系が登場する少し前、博多駅から485系電車特急「にちりん」に乗ってきました。
当時はこんな駅ではなかったと思います。
大分で、二日前にハローキティ新幹線車内で合流した友人と別れました。この日のうちに小倉経由で鹿児島中央に向かいました。
日本で義務教育まで終えた日本人ですが外国籍を持ち長年にわたり海外居住のためジャパン・レール・パスを携えての旅行です。
特急 グリーン車 乗り放題。うらやましい限りです。
大分 15:51発 → 普通(642M) → 宇佐 17:01着 815系電車
電車は二駅先の柳ヶ浦行きですが、柳ヶ浦には何もなさそうなので宇佐で降りました。
かかしの手作りオブジェがありました。
宇佐神宮の最寄り駅、特急も停車する駅ですが、営業しているお店がありませんでした。
300mほど離れたところに大分が本社で、関東地方にも店舗展開しているファミリーレストラン「ジョイフル」がありましたが、店に入っていると次の列車に間に合わなくなりそうなので駅に戻りました。
宇佐は、ローマ字で書くと USAです。
駅名標に宇佐神宮をあしらって星条旗にしたイラストが描かれていました。
宇佐 17:43発 → 普通(648M) → 中津 18:14着 815系電車
乗客がいません。
中津 18:17発 → 普通(2562M) → 朽網(くさみ)19:05着 813系電車
3分で接続 急いで乗りこみました。
快適な転換クロスシート
9本の列車を乗り継いで、中九州を横断してきました。
19:22発 北九州空港行き西鉄バス
ラーメンをいただきました。
北九州空港 21:10発 → スターフライヤー(SFJ )92便 → 東京国際(羽田)空港 22:40着予定(22:25着) A320
スターフライヤーの飛行機に乗るのは初めてです。真っ黒の機体が異彩を放っています。
12月1日に予約、そら旅21という割引運賃で10,470円 ずいぶん安いです。
飛行機は偏西風に乗り、対地速度1100キロを越えていました。
羽田空港に予定より15分早く22時25分に降機でき、間に合わないはずだった22時40分発のリムジンバスに間に合いました。
東京タワーはクリスマスバージョンでした。
ギリギリ午前様にならずに帰宅できました。