4月3日にHAKUBA47にて開催されているヨンナナカップに併催されている試乗会に行ってきました
アルペンボードの出展ブランドはMOSS、APEXでした。
MOSSは残念ながら来シーズン用のSRの開発が出来ていないようで代わりに前から気になっているSNOWSTICKシリーズの試乗を行いました。
今回はMOSS SNOWSTICK AP67です。
噂のスワローテイルです!!カッコイイ
管理人は今F2 EQUIPEの158に乗っており、板の寿命が近いように感じているので次の相棒探しに片道7時間かけてアサマ2000で4月2日にAMICSS、OGASAKAの板を試乗し、次の日3日にHAKUBA47にやってきました。
F2 エキップの問題点である
荒れたバーンだと振動で足がシンドイ
板を踏みすぎるとサイドカーブの関係で曲がりすぎる
雪がいい勘違いバーンでないとノーズが刺さる
自称中級者では春雪が大変なのです。
厳しいトレーニングを積まないで楽に乗れるそんな魔法の板はないものか?
まずはスペックの比較から
MOSS SNOWSTICK AP62 F2 EQUIPE158
板長 1670mm 1580mm
ノーズ幅 266mm 256mm
ウエスト幅 210mm 196mm
テール幅 242mm 239mm
コア ウッドに一部アルミ ウッド
F2エキップと比較すると板がワイドになり、AMICSSの162サイズのボードと似ており、唯一ウエストだけが10㎜もワイドになっている感じである。安定性は高そう
また板にアルミが使われており、板自体がかなり軽量設計になっており板のワイド感との相乗効果で浮力が高そうな印象を受けました。
コースはR-5 max14° 平均12°という初心者コース
R-1下部が大会で使用されており、返却時間を考えてこのコースしか滑れませんでした。
※写真はR-1上部です
雪質は×
シャバシャバのザブザブTHE春雪です。
滑った感想
F2エキップよりはエッジがキレれ、さらにはAP62で感じたノーズのつんのめり症状が全くありませんでした。
理由としましましてはノーズロッカー形状になっており、その効果でシャバ雪でもストレス無く滑れる構造になっています。
楽しいです。
欠点もみあたらずターンの安定感もAP62より上がっておりターンの切り返しでは167というサイズ感なのに、全くその長さを感じない。唯一欠点を上げるとすれば加速感が無いことですが、これはこのMOSS SNOWSTICKのコンセプトでゲレンデで遊べる板なので問題なしです。
滑った感覚としては春雪や新雪ではすごくいい板なのではないでしょうか?
問題は硬いバーンにどれだけ対応できる板なのかですね。この辺りはハイシーズンに試乗できないので未知数です。
自称中級者の総評
この板は最高の一品ではないでしょうか?
ぶっちゃけ買い替え候補には長い間上がっていたのですが、さらに購買意欲が上がってきました。
硬いバーンの挙動が良ければ買いの一品です。春雪でも楽に滑れますからね。
もともとMOSS SNOWSTICKはゲレンデで遊び散らかす用の板なので昨今主流のアルペンボードとは一線を画す物となっており、アルペンボードでは苦手な降り積もった雪でも楽しく滑れるそうです。形状からしてもスワローテイルを採用していることにより、軽さによる浮力とテイル部分の柔らかさで滑りに粘りを出せるようになっています。
デメリットとしては滑走スピードが上がれば、その分板の剛性が低いので不安定になりがちになると思われます。
同様に硬いバーンも少し苦手なのではと推測します。
しかし、アルペンボードやる人みんながレーサーではないため、気軽にエンジョイするならスキー場を選ばないこちらの板の方がよかったりします。
アルペンボーダーは板の特性上スキー場を選びがちで(管理人はスキー場なら何でもいいんですが)エキスパートの方はほぼ行くスキー場が決まっておりスキー場に囚われてたりします。なのでこの板ならそんな心配もいらずに今まで通りエンジョイできるのはいいですよね。
どんな人にお勧め?
軽量の板が欲しい人
アルペンボードをやりたいけどレースには興味が無くどこでも滑れる初めてのアルペンボードが欲しい人
ウッドコアのボードからエンジョイ用の板を探している人。
人と被りたくない人。
MOSS、SNOWSTICK APについてメーカーとのお話
試乗会でお世話になったメーカーの方々楽しい時間を提供してくださり、ありがとうございました。
MOSS SNOWSTICKでは遊べるスノーボードを提供しています。
一般的なアルペンボードと違いスピードに着眼点を置かず、スノーボード本来の雪の上でのサーフィンを目指しており、まさにいろんなシチュエーションを楽しめる板だと思います。AP67はメーカーの方もおすすめしていて、実際滑ってみるとAP62とは違った乗り味で楽しめる板だと思いました。
フリースタイルボードではかなりの市民権を得ていて、この系統に乗る人は例外なく滑走技術が高く、逆に言えばそれだけ板の性能も高いという証明だと思っています。
アルペンボードのSNOWSRICKは滅多に乗っている人に出会うことがないくらい珍しく、もう少し流行って欲しいかなと思います。
理由としましては実はこの板全然アップデートがされていないんです。
試乗ボードも15'16モデルで22'23モデルも実際はカラーリングが変わっただけなので、現在のMOSSのSNOWSTICKで培った最新技術を投入したモデルが出れば購入まった無しなのですが、板が売れないから作らないの負のスパイラルに陥っているような気がするのが残念なポイントです。
管理人的にはこれくらい尖ったアルペンボードがもっと欲しかったりするのでMOSSさんには頑張ってほしいです!!
最後に
ここまで読んでくれてありがとうございます。
MOSS SNOWSTICK AP62 来シーズンのパートナーにいかが出でしょうか?
また、次回以降ではAPEXのSUPER CARVE試乗感想を書きたいと思います。