就活のバカヤロー 企業・大学・学生が演じる茶番劇
大沢仁
(著), 石渡嶺司
(著)
すみません、皆様。
といっても、誰が待っていたかはわかりませんが・・・。
記念すべき初書評が約1ヶ月ぶりの更新となってしまいました。
その間も本は読んでいたので随時更新します。
本日はこの「就活のバカヤロー」という新書。
【目次】
第1章 就活生はイタすぎる
第2章 大学にとって「就活はいい迷惑」
第3章 企業の「採活」真相はこうだ
第4章 インターンなんてやりたくない
第5章 マッチポンプで設ける就職情報会社
おわりに バカヤローは誰なのか？
【印象的なポイント】
・就活生の自己分析
著者は今の就活生が自己分析を
「企業にあわせて行う広く浅く振り返って
もっともらしい言葉で表現するもの」と批判しています。
確かに・・・。
自分も数年前にやった自己分析は、
自分がどうすれば会社に入れる人物であることを
説明するためのものに過ぎなかった・・・。
それにしても本の中で紹介されている
「銀のアンカー」という就職漫画は読んでみたいですねー。
・就活生の聞いてどうする？質問
「年収はいくらもらってるんですか？」とOB訪問で聞かれることがあるが
この本の中ではその類の質問がいくつも出てきました。
「逆にいくらもらいたい？と聞いたら黙ってしまった」というくだりは
皮肉さを含めた返答で自分にとっては「あー、あるある」と妙に納得。
・大学の立場
就職活動を学生の勉強時間を奪うものと
思ってしまっている大学側は
確かに就活には熱心ではなかったなぁ
↑すいません感想です笑
・企業の立場
採用サイトの「社員のホンネ」が
人事部によって選択されたコメントであることや
「素敵社員」ばかりが出てくる説明会、
「留学制度充実」といいつつも、実際は利用している人はいない会社等々。
企業も本音ばかりは言えないのは最もだなぁと感じてしまいました。
実際に学生の頃は気づかなかった会社の裏側を
見ていると自分の就活の頃は人事の作る
“良い面”しか見ていなかったと。
と、数を上げるときりがないくらい同感した点が多かったです。
（うまいことまとめ切れてませんが・・・）
ほかには
・インターンの実際（アルバイト型・説明会型等）
・就職情報会社の儲けの仕組み
・エンターテイメント化する説明会（パワーショベル・ネイルアートまで）
【感想】
いやぁ、就活ですね 笑
4月1日から本格的に解禁になりますが、
電車に乗るとすぐ「あっ！就活生だ！」
と思って応援したくなります。
この本では実際に自分が就活生だったときの
「違和感」を就職情報会社の裏側等を交えながら
皮肉さを加えて問題提起しています。
自己分析からインターン、みん就からOB訪問まで・・・
皆がやるようにしていけば、行きたい会社に迷ったとしても
就活方法には迷わなかった就職期間。
就活にかかわる全ての立場の人たちが
違和感を感じつつも、それにハマらざるを得ない
現状を明かしてくれる痛快新書でした。
これから就活中の人たちに読んでもらいたいのはもちろんのこと、
自分が就活生だったときに読んでれば、就活のやり方が
変わったかもと思える本。
ぜひ、現代の「シューカツ」を知りたい人は読んでみてください！
