4日目
 3日目はオリエンテーションだったので、今日が初めての授業日。
 アメリカやイギリスのニュースを聞いて書き取るという授業がある。ネイティブの英語は非常に早くて、そして単語がいわゆるフランス語で言うリエゾンのように繋がっていて聞き取りにくい。
 そこで先生は「トピックを逃すな!」と注意を促す。つまり、発音されている単語がtyphoonなのかtyphoonsなのか、そのような違いを捉えることが大切だということ。その複数形のたった一つのs、その違いで話全てが変わってしまうということを先生は注意している。
 そうそう、こういう英語を僕はやりたかったんだよなと嬉しくなる。たまに、英語は細部まで読めなくても、聞けなくても、全体を捉えることが大事という人がいるが、僕はそれは間違いだと思っている。日本語だって、助詞一つの取り違え、主語一つの聞き取り逃しで話全体がガラリと変わってしまう文はたくさんあるはずである。英語だって同じ話しで、微かに発音される複数形のsや、ほとんど聞き取れない前置詞を取り逃してはいけないと僕は思う。完璧に理解できて、初めて英語ができると言う事ができるのだと思う。