旅客機プラモ製作は完全にハセガワメインで作っているのですが、いつも感じることを私の個人的な主観で勝手なことを書いてみたいと思います!
かつて、1/400、1/144、1/200の旅客機プラモを販売していたハセガワですが、ご存知のとおり1/200のみの販売となってしまいました。
機種数もかなり減ってしまい、寂しい思いをしているのは私だけではないはずです(^.^;
個人的には1/200が1番作り慣れており、かつ家に展示した時にサイズ感が個人的にはちょうど良く、1/200を作ることが圧倒的に多いです!
最近はA300を製作しておりますが、このキットも今や中古屋さんやヤフオク等でしか入手出来ない古いキットになってしまいました。

A300キットと言えば、ハセガワからはA300B2/B4とA300−600Rが過去に販売されていますが、機体の違いは再現されず両キットともA300B2/B4のパーツが使用されています。
せめてエンジンくらい600R用を用意して欲しかった…(泣)

このA300はJAS塗装で仕上げたいと思いますが、デカールは当然劣化して使えないので、塗装と自作デカールで攻めたいと思います。
いや、仮にデカールが使えたとしても、私はハセガワのデカールは使わないかもですが…
理由は実機と違う部分が少しずつあり、また、ロゴのサイズや例えばANAのように青帯とANAロゴが一体型の場合、大抵ANA文字の位置が違ったりすることが多いためです💦JASのMD-87は機番すら違います。
B767-300は主翼上面の脱出経路表示も間違っています。
僅かなサイズ違いや位置の違いは印象を大きく変えてしまうので、旅客機モデラーとしては重視したいポイントなのです。
また、ハセガワデカールはドアのコーション部分も割と実機とは異なっていることが多いです…ANA767はL2/R2ドアの縁の色さえも違います。
デカール表現でこれらが気にならない人は良いと思いますが、私は小さい部分でも非常に気にするのでハセガワデカールは使わないことが多いです(使っても客席窓)
ハセガワの悪口ばかりになってしまいますが、説明書も製作に当たっては一切見ることはありません💦(旅客機に限る)
製作要領は頭に入ってますし、デカールの貼付け位置や塗料指定は間違っている事があるので実機画像を確認しながら、なるべく実機に忠実に作業することにしています。
説明書を敢えて使うとしたら、デカールデータ製作で作成素材資料としてスキャンして使用するくらいです。
やはり、実機通りに作りたければ実機を確認せよ!ということが大切かなと思います😊
また、デカール貼りは自身の思い込みも毒になります。自分はこうだと思って貼り付けて、後で実機画像を確認すると違った…ということも出てくると思うので、知っていても必ず確認してから貼ることが大切だと思います👍
続いて、パーツについてです。
A300B2/B4に関して言えば、全体成形は悪くないです。ただ、コクピットはクリアパーツを生かして製作(クリア化)すると、難易度がかなり上がりますし、胴体周りも削り調整が必要な箇所はありますね…(オリジナルの形状は全体的に何となく…な成形の印象)
また、客席窓に穴が空いてますが、こちらも実機画像を確認すると実は微妙に窓の位置(高さ)が低いです。
今回、私が製作しているA300は窓をデカール表現でしますが、レインボー塗装後に違うことに気付いた(キットの客室窓位置を参考に塗装しました)ので、今更修正はしないつもりです。レインボー塗装は本当は位置修正が必要ですが、大変だったので…モチベーションが追いつきません。

JASで言えばレインボー塗装と客席窓やコクピットウィンドウとの位置関係は印象に影響するポイントだと思うので、次回からは十分に気をつけたいと思います。(次回があるのかは不明…)

他キットで例を出せば、ハセガワB767の客席窓も形状がオカシイです。

続いて、翼のモールドですが、動翼モールドは古いキットなので仕方ないですが、全体的にモッサリした印象を与えます。(DC10やトライスターも同様)
最近のキットのようなシャープ感はありません。これを修正するのは大変なので、気に入らなければ全て埋めて、シャープペンなどで書き込むしかないと思いますが、私はこのまま行こうと思っています…👀A300は翼面の塗り分けが複雑で、モールドを消すと目印がなくなり難易度が急上昇するためです(^_^;)
よく見るとバリも結構あるので、ナイフで削ぎ落とすと良いと思います。翼前縁は変な段差のようなものがあるので、紙やすりで処理しました。(さすが古いキット、バリの箇所が多すぎます)
ギア周りはやはり実機とは形状が違います。
これも気になる場合は伸ばしランナーやプラバンなどで作り直したり、ディテールアップを図る必要があります。が、その作業も初心者には厳しいですし、僕も気分次第で手を入れたり入れなかったりです…
ここまでA300をメイン例に書きましたが、ほぼどのキットでも同じ事が言えます。
プラモデルで実機を100%再現できないのは承知です。ただ、メーカーさんにはもう少し頑張って頂いて、願わくばピタパチ、合わせ目処理は最低限で済む構造、実機に可能な限り忠実な成形、高品質のデカールを備えたバビっとしたキットを製造してもらいたい…ですね(;´Д`)
ファインさんのような精度で旅客機があったら歓喜です!
プラモ製作のうえで全てをメーカーがやってしまうと面白くない、モデラーが手を加える余地はメーカーとして残したい…とファインの社長さんが仰っていました。今の旅客機はモデラーが手を加えるべき箇所が多く、しかも初心者には処理さえもハードルが高いと思わせるものが多いと思います。
ハセガワのB737NGの主翼が分厚すぎる問題や、エンジンポッドの繋ぎ目が目立ちすぎる点は初心者には処理が難しいと思います。

KC767などB767-200の新しい金型は機首周りの形状が違っており、大きく印象を変えてます…
世に出回っている旅客機プラモの金型を一新して、手軽にカッコイイ旅客機プラモを自由に作れる時代が来たら嬉しいですね(^_^;)
先日、Xのフォローワーさん(たわしさん)がご紹介されていたCRM社のキットです!
新興企業ながら、現存しないユーゴスラビア航空とB727のキットを高精密なクオリティーで販売されています。
こちらにはプロエディションもあるようで(現在は完売)、HPで画像を確認する限り、見えないような部分までパーツが用意してあり、その精密さは度肝を抜かれました。
こう言うキットを待ってるんです!
ライセンス許諾やライセンス料が云々…と聞いたことがありますが、CRMさんの例を見ると、本気でやれば出来ないことはないのではないでしょうか?
今回は以上です!