こんにちは(?)、海岸線通り(@alongseastreet)です。いきなりですが、このブログを見てくださっていることは北大の自然科学実験でいい成績を取りたいけどどうすればいいかわからないということだと思います(もしくは文句を言いにきたか)。なにせ、北大の自然科学実験は北大の全学教育科目に置いて一番めんどくさい授業かつ評価方法が一番謎で有名です。そこで今回はこの自然科学実験の攻略法についてお話しできればと思います。
自然科学実験とは
ここでは自然科学実験についての簡単な概要を解説します。
まず初回授業ではsky hallでガイダンスをします。そこで物理、化学、生物、地球惑星科学の4つの志望順位を登録し、抽選で2つの科目が選ばれます。なおこのとき、物理:化学:生物:地球惑星科学=4:4:3:1の割合で決まります。また、一般的に自然科学実験で生物と地球惑星科学が簡単な方で、物理と化学が難しい方と言われています。これにより何が起きるかというと生物や地球惑星科学に志望者が殺到します。そのため生物と地球惑星科学を第1,2にしたにもかかわらず、選びたくなかった物理、化学が選ばれてしまうことがよくあります。(実際に私の友達も物理を第4希望にしてたのに物理を取るはめになっていました。)
抽選が終わるとそこから実験です。実験は1教科につき全6回で構成され、前半と後半で合わせて12回実験を行います。例えば私は前半化学、後半物理だったので最初の6回は化学、後半の6回は物理実験でした。ここで気づいた方もいるかもしれませんが、授業自体はなんと初回のガイダンスを含めて13回しかありません(通常の講義であれば15~16回が目安)。その点はお得ですね。
評価方法
実際のガイダンス資料から評価方法についてのものまとめてみました。
- 実験1回が10点満点で、全12回行うので120点満点。この相対評価で決まる。
- A+:5% A,A-:40% B帯:50% C帯:5% 程度となるように評価
- [実験一回分]=[実験の評価]+[レポート評価]
- 授業開始~15分後までは遅刻扱い、評価から減点
-
授業開始から15分を過ぎると欠席扱い、その実験分の評価が0点になる。
(ただし救済措置はあり)
- レポート提出は基本的に翌週の実験日の午前10:00まで。過ぎて提出すると減点
- 考察、課題のないレポートは大幅減点
- レポートのフィードバックや点数は一切開示しない
これを見て言えることとして以下のようなことが挙げられます
- 遅刻にはとにかく厳しい
- 成績は割と取りやすい方(A帯が45%もある授業は割と少ない)
- レポート期限は1週間、真剣にやると結構短い
- レポートのフィードバックや点数は一切開示しない
はい、何度も言うようにこの自然科学実験は
- レポートのフィードバックや点数は一切開示しない
という仕様があります。これが自然科学実験の成績を不安にさせる要因です。実験の点数は何点?レポートはどこまで書けば何点?といった成績基準が明確になっていません。これはかなりの大問題!ということでようやく本題に行きましょう。
…と言いましたが、この記事を書いている人がそもそもA+じゃなかったらどうするねん、自然科学実験だけA+であとボロボロじゃ意味ないじゃないかって疑問に思う人もいると思うので、次の画像で納得してください。
はい、それでは改めて本題です。
A+を取るためにはどうすればいい?項目別に見ていこう
まず自然科学実験で必要なのはとにかくレポートです。そこでレポートに何を書いていけばいいかを見ていきましょう。レポートは北大の指定により以下の項目に分けられます。
- 1.目的
- 2.実験方法(操作や道具も含む)
- 3.実験結果
- 4.課題
- 5.考察
- 6.感想
- 7.参考文献
このうち特に重要なのはやはり課題と考察です。正直言ってほかの部分はあまり差が出ませんし、評価方法にも、課題や考察がないものは大幅減点と書いてある位なので課題と考察が大きなポイントとなってきます。ですがいくつか注意点もありますので、今回は一項目ずつ絞って解説していきます。
※1 あくまでも個人的見解であることに注意してください、責任は取りません
※2 課題と考察の順番は人によって逆転する場合があります。どちらを先に書いても大丈夫ですが、私は課題⇒考察の順番で書きました。
※3 筆者は物理・化学選択です。そのため生物、地球惑星科学実験はこれと異なる可能性が大きいです(特に生物)。参考程度にしてください。
あとよければ自然科学実験のテキストと一緒に見ることをお勧めします〜
1.目的
表紙を書き終わった後一番最初に書くのは目的です。基本的にこの目的は自然科学実験の教科書を参考にして書けばオッケーです。ただし丸写しだと採点者に丸写ししたと思われる可能性があります。実際に北大が記している「レポートを書く際の注意」にも丸写しせず自分で考えて書くことと書かれているので、文章を少しいじるくらいのことはしたいです。
2.実験操作
これも目的と同様に、教科書の内容を参考にして書きます。そして注意なのはやはり丸写しです。教科書のテキストをコピペすると、明らかに不都合が生じます。というのも教科書には図がのっているため、その説明を加えるために記号等が割り振られています(詳しくは実際の自然科学実験テキストを参考にしてみてください)。
自身はこれらの図は省略し、手順や道具だけ簡潔に記述するようにしました。そう、ここで大事なのは簡潔に記述するということです。まぁ要するにだらだら書く必要はないってことです。
なおここまで紹介した目的と実験操作は、教科の一部の先生によってはレポートに書かなくていい場合があります(特に化学)。その場合これらを書く必要はもちろんありませんので注意してください。
3.結果
結果は、教科書や先生の指示に従って記述します。ここに、実験で記録した表やデータを貼り付けたりもします。
ここでの注意点がいくつかあります。
➀表やデータは実験ノートの雑なものを使わず、excelやグラフ用紙に清書してレポートに添付する(ただし講師が別に指定してきた場合はその指示に従う)。
めんどくさいからと言って表やデータを、実験ノートに書いたもので代用してはいけません。大変かもしれませんが、作業だと思ってexcelに打ち込む等しましょう。ちなみにグラフについては、グラフ用紙でもexcelで書いてもどちらでもokですが個人的にはexcelでやる方が便利だと思われます。表とグラフの数字がリンクできるので、いろいろなグラフを試して作れます。また、後ほど触れる課題のところでグラフをさらに作成する場合があります。その時にもexcelにデータをまとめておければ便利です。
②テキストに従って実験の流れが分かるようにまとめる。
当たり前ですが、いくら表やグラフをきれいに書いたからと言ってそのままコピペするだけでは、採点者に実験の概要が上手く伝わりません。表やグラフにタイトルをつけるのはもちろん、簡単でいいので言葉を足してください(ただここを細かく気にする必要はありません。とにかく採点者に伝わればオッケーです)。
③自然科学実験の評価には「実験の評価」が存在する。
評価方法のところでも触れたように自然科学実験の評価にはレポートだけでなく実験の評価があります。しかし、(少なくとも物理や化学では)実験中に生徒が得られた実験データを実験終了後などにちらっとは確認するものの、成績をそこでつけてる様子はありませんでした。つまり実験の評価はまた別で行われているのではないかと思います。以下私の仮説ですが実験の評価は
- 実験で得られた値のチェック
- 実験ノートの確認(物理)
- 実験器具を戻したか(化学) など
- 出席点
で行っているのではないかと考えます。具体的な配点は正直分かりませんが、少なくとも一番上以外はまじめにやっていれば問題なく点数がもらえるでしょう。とすると問題は実験値です。採点するのであれば得られたデータから計算で求められる値をもとに判断しているのではないかと思います。
では実験の成功失敗はどこまで響くのでしょうか?もちろん成功している方が大丈夫ではあると思います。ただ個人的に思うのは、実験が失敗してもそこまで成績には関与しない可能性があるということです。というのも特に化学がそうなのですが、実験をやった全員が有機化合物の収率が明らかに100%を越えたりデータをプロットしても直線になってなかったりと実験が失敗する前提で行われている実験が存在すると考えられるからです。
ではどのように評価されているのでしょうか。ここには、実験で得られた値等の評価は必ず入ってくると思われますが、ある程度の誤差は気にしていないのではないかと思います。例えば正確な値は5だけど1~10までなら減点しない。ただ100とかになったらそれは実験や測定が根本的におかしいとみなされて減点されるという感じです。では正確な値が出なかったらどうするのでしょうか。それは(課題や)考察につながっていきます。
4.課題
自然科学実験において重要な項目の一つです。この課題ではおおよそ4~5問程度の問題があります。主な問題としては
- 実験データをもとに作成したグラフから読み取れることは何か(新規でグラフを作成することもある)
- 実験データをもとに計算せよ
- 実験に関するある用語○○について調べよ
- なぜこのような反応(データ)が得られたかを考察せよ(図を自身で書くものもある)
が挙げられます(もちろん他にもあります)。ここで自身が大事にすべきであると思う工夫点があります。それは
途中過程をできる限り残す
ということです。例えば〇〇の値を求めよといった計算を使う問題は、計算式をレポートに記述することや、式にこれを代入したとか、なぜその変形ができるかを言葉で記述するべきということです。
なんでこのように書くのかというと、レポートの課題は数学で言う証明問題のようなものだと私が考えるからです(あくまでもイメージです)。例えば事象A⇒Eを示したいときA(⇒B⇒)C⇒D⇒Eという順番のもとで示すのが模範解答だったとします。ここでの()内は採点者からすれば明らかなので、示さなくてもいい部分とします。一方で自身が思いついた証明方法がA⇒B⇒C⇒D⇒Eであったとします。ここで自身にとってはA⇒B⇒Cは自明であるかどうかなんて分かりません。それは採点者次第です。おそらく自然科学実験のフィードバックがないのはこういった採点基準を明かしたくないからだと思います。自分ではC⇒Eになることは自明だと思っていても採点者にとって自明でないと思ったら減点になるかと思います。採点基準がわかればこれは自明でそれはちゃんと示さないといけないとかがわかるのですが、この自然科学実験においてそれは無意味です。減点されたくないのなら丁寧に書くべきであると思います。(まぁテキストに書いてあることは示さずに使っていいと思いますが)
それに途中過程をきちんと書くことで自身の考えている証拠が残ります。もしそれが間違っていたとしても採点者に途中までは合っているということが伝わります。さらに課題を丁寧に書けば書くほど採点者がこの人は頑張っているなという人情を汲み取ってくれるかもしれません(かもしれません←ここ大事)
ここまでまぁ長々と書きましたが結局課題は丁寧に書きましょうということを言いたかっただけです。自然科学実験は相対評価(周りとの比較)なのでとにかくいい成績を取りたければ周りの人と差異をつけるように意識しましょう。(例:このB⇛Cという過程はみんなよくわからないから略して書くかもしれないが、周りと差をつけるために私は書こう)
5.考察
自然科学実験において重要な項目のもう一つです。おそらくこの考察が一番何書けばいいんだよと思う人が多いと思います。実際私も去年はそれでだいぶ迷ったり苦労したりしました。個人的ではありますが私の考えを述べたいと思います。
この考察の部分に書く内容は2パターンに分かれると考えます。
➀課題でその実験の考察をまだ行っていない場合
この場合であれば書くべき内容は、実験が成功したときはさらに理論値に近づけるにはどのような工夫をすればいいかとかをまとめるとよいでしょう(もしくは②で触れる内容でもいいですね)。逆に失敗したときは、なぜ失敗したのかの原因を考えましょう。実は実験が失敗したほうが考察を書くのははかどります。ただ先程も述べたようにレポートの評価に加えて実験の評価も入ってくるので、毎回実験失敗で考察を書くのはあまり良くないとは思いますね。
②課題でその実験の考察を行っている場合
自身がレポートを書いてるときに一番悩んだのはやはりここですね。この場合何を書けばいいか分からないと思った方が多いと思います。では私の場合何をしたのかというと実験に関連する内容について深堀りするということをしました。例えば「本実験ではなぜこの薬品を用いたのか」について考えるとか、「今回の実験では△△ということについての実験だったが△△の他の機能や性質はなにか」について調べてみるといった感じです。とにかく実験に関連することであれば何でもオッケー!の精神で私は色々検証しました。もちろんすぐには思いつかないことが多いので、そこはがんばってください。
ちなみに考察の分量についてですが私はかなりバラバラでした。1-2ページ近くあることもあれば6,7行と図だけ貼って終わり()みたいなこともありました。毎回毎回2ページにもわたる考察を書くのはつらすぎます(特に精神面)。そんなんでメンタル崩壊したら元も子もありませんのでそこら辺は自身とよく相談してください。先程も述べましたが考察って思いつけばスラスラ書けることが多いのですが、思いつかないと本当に何も手がつけられないのでそこが難しいですね。思いつかないときは文章が短くても、妥協していいと思います。ダラダラ考えている時間がもったいないですので。あと考察が思いつかないときはその分課題を丁寧にやって、課題の方で点を取りましょう。
あともう一つ。これは課題にも通ずることですが、図や表、グラフをできる限り入れましょう。採点者に、自分の論じていることが伝わりやすくなります(特にイメージしにくいものについて非常に有効)。もしインターネットの表やグラフを拾ってくる場合は参考文献にきっちり明記も忘れずに。ちなみに私は図については7割がた手書きでしたがなんとかなりました。
6.感想
正直感想については2,3行程度書けば十分かと思います。思いつかない場合は意見や自身で工夫したところなどを入れてみるといいかもしれません。なんで書かないといけないのか正直よくわからないでs
7.参考文献
参考文献の書きかたについては、このサイトが結構詳しく書いてくれてるのでこちらを参考にしてみてください(おそらく最近の大学生このサイトを参考にした人多いはずです)。
https://www.lib.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2023/10/reference2022.pdf
(リンク:新潟大学 参考文献の書き方)
注意点を上げるのであれば実験テキストは参考文献には記載しなくて大丈夫です(自明なので)。あと、参考にした文献は漏れなく書くように注意しましょう。
その他注意すべき点
箇条書きではありますがまとめてみました。
- 文末(論文やレポートではである調の方が良いとされる)は統一する
- 書式の統一(特に数式を使うときは注意、本文と数式の書式は統一しなくても)
- 図や表は色付けした方が見やすい。ただそれ以外は黒で足りる。
- もちろん提出締め切り10:00を守ること。
- 毎回出席をしましょう!怠惰でサボらないように!
- 他の科目をおろそかにしすぎない←大事
太字でも書きましたが、自然科学実験をガチでやろうとすると他の科目をおろそかにしてくることがあります(実際私は後期実験でしたが、明らかに前期より後期のほうが他の科目の勉強が減りました)。移行点レースに実験は確実に入りますが、もちろん他もやらないと移行点をかせげませんので、ほどほどがベストです。(無理して他科目やらずに自然科学実験A+にするのであれば、他科目をA帯にして、実験はA,A-くらいで妥協する方がいいと思います。)といっても、成績取ろう成績取ろうと考えるとついレポートしか考えられなくなるかと思いますので、そこらへんは自身で調節の方をしてください。
あとよく自然科学実験は、長文のほうが評価が高くなりやすいという人が多いと思います。ですが個人的には、いいレポートを書こうとしたら長文になるのではないかと思います。あとページ稼ぎは無意味です。故意にはしないようにしましょう。
終わりに
というわけで以上「北大の自然科学実験でA+を取るためには何が必要なのか」でした。え、この文章読みにくいって?日本語を書くのは少し苦手&ブログを書くの初なのでお許しくださいm(_ _)m ここに書いている内容がすべて正しいかどうかはわかりません。少なくともここに記述したことをやっていれば私はA+を取ることができました。ただこれはオーバーワークな可能性も全然有り得ます。最終的には皆さんが判断してください。もし意見やこの記事書いてください等ありましたらコメントでもX(twitter)でもお知らせください。それでは。
おまけ
物理、化学のレポート難しいランキング(個人の意見)(名称は略)
物理
1位 放射線と統計…実験が膨大、課題も重い計算やグラフが多くかなり大変。物理が難しいと言っている人の9割はこれが印象に残っているからではないかと思う。
2位 燃料電池…実験データをまとめるのが結構大変。ただ課題、考察はそこまで難しくない。
3位 電気信号…難しいというよりは結構めんどくさい。課題も一部難しかったりする。
物理は作業が多いです。その点において、単位だけ取れればいいやという人にとっては最難関の科目になりえます。一方作業が多いので、化学ほど課題や考察の重みは大きくないです。物理にも結構簡単な実験レポートはあります。
化学
1位 吸収スペクトル…実験自体は早く終わるが課題がかなり重い
2位 酵素の反応速度解析…こちらも実験は早く終わるが、課題や考察が行き詰まりやすい
3位 分子の大きさと表面圧…一つの課題を除いては優しい。一つを除いては。
実験自体は化学は結構楽です。ですがレポートの課題と考察が結構重いです。いい成績を取るならば物理より化学のほうが難しいのではないかと個人的には思っています。やはり周りと差異をつけるようなレポートを書きましょう。
