本屋をぶらりと散策する。
個人経営の古本屋も好きだけど、大きな本屋が好きだ。

興味のないジャンルなんかを流し見して、気に入った本を見つけるなんて、大きな本屋ではよくある話だ。

人を避けながら、書架をそぞろ歩く。
「これが迷路なら愉快なのに」
なんて、しょうもないことを考えながら。

それは、表紙のせいなのか、タイトルのせいなのか、はたまたその筆者の特性のせいなのか。
時折、強烈な引力を持つ本に出会うことがある。

「ああ、これだ」
「この本は、絶対に僕の心を壊していく」
そんな確信を持ちながら、ぺらぺらとページをめくる。

そんな時はたいてい、確信が真実だったことを思い知る。
中盤の一行に心を引っ張られる。

「きっとこの本を読み終えた時、僕は泣いているだろう」
そう思いながら、その本を棚に戻した。


いつからだろう、本に心乱されることが怖くなった。
本を読みながら泣くのに怯えるようになった。

多分、僕はもう、読書に向いていない。
本が怖い。
それ以上に、文章程度で心を保てなくなる自分が、怖くてしょうがない。
そういえば 言ってなかった 気がしてね 「さようなら」じゃなく 「好き」と言わせて

涙とか 笑顔が欲しい 訳じゃない 「さようなら」じゃなく 「好き」と言わせて

涙とか 笑顔が欲しい 訳じゃない 君を大事に したいだけだよ

傷付いて 泣いてる君を 呼んだのは 君を大事に したいだけだよ

傷付いて 泣いてる君を 呼んだのは そばで笑って 欲しいからだよ

お揃いの 何かを探して 回るのは そばで笑って 欲しいからだよ
ここだけに 確かにあった 言葉でも 時が流して しまう告白

夜だけに 君の名前を なぞりだし わがままな恋 冗談の愛

確かめて 何度も君を 抱き寄せて 「愛してる」って 明日も言わせて