舌先で蝶々結びを

指先でキーボードを


雨が空を綺麗に洗い流してくれる

灰色の淀んだ雲が一面を覆い尽くす

無色透明な青へと姿を変える


空に色は無いのだけれど

大地が空を青に染める

君が僕を一色で染めるように


人はそれぞれ真っ白な紙と絵の具で

お互いの紙に色を付け足していく

紙の上で繰り広げられる化学反応


君を僕色に染めてみたい

それは 持つべきして持った

人間として本能の上での欲望



安直だけど充実した日々を過ごしていた

あの頃の僕は少なからず前を見ていた

明日どんな風が吹こうが関係ないと思っていた


創り出した僕は妙に積極的だった

興味を持ったなら実行あるのみ

人当たりのよい人格を作り上げていた


退屈な日々に刺激を下さいと

隣にいた女性に声を掛けた

しっかりしなさいと背中を叩かれた


外に広がる景色を眺めていた

周りに誰か見ていないか確かめた

コソコソとカメラのシャッターを押した