わんちゃんねこちゃんのこと『シニア』という言葉で片付けないで掘り下げて考えてみて | 【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

【鹿児島⭐︎動物病院から】飼い主さんとペットの絆を深める心の持ち方接し方を提案 獣医師 浜崎菜央

鹿児島で動物病院を経営しつつ、飼い主さんがペットに1つでも多くできることを提案できる場として、ペット関連のイベントや講演をしています。
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この子ボケちゃってるかもとか
 
年だから仕方ないかなぁとか
 
うまくいかなくなったことを『シニア』という言葉で片付けてしまっていませんか?
 
 
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確かに『シニア』に差し掛かれば、いろんな問題が生じてきます。
 
でも、それなりに回避方法があったり、改善方法があったりすることも多いのです。
 
 
それも知らずに過ごすのと知って過ごすのでは大違い。
 
知って過ごしてもらったほうが、お互いハッピーになることばかり。
 
 
 
例えば、『最近寝てばかりいる』という現象。
 
 
 
なぜ寝ているのか?
 
 
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それを飼い主さんに考えてほしいのです。
 
年だから・・・と解決するのではなく、
 
なぜなのか?と少し掘り下げて考えてみてほしい。
 
 
 
一人で答えが出ないのであれば、
 
動物病院に行って相談してみたり、
 
専門の知識がある人に相談してみたり
 
してほしいのです。
 
 
 
なぜ寝てばかりいるのか?を掘り下げて考えてほしいかというと、
 
寝ている理由が何かあることが多いから・・・
 
 
 
例えば、
 
体調が悪くて、起きているのが辛くて、寝てばかりいるのかもしれない。
 
そうなのであれば、早く体調が悪い理由を見つけてあげたほうが楽になりますよね?
 
 
 
 
例えば、
 
耳が遠くて、周りの音に気がつかなくて寝てばかりいるのかもしれない。
 
周りが楽しそうにしていても、自分だけ音に気がつかず寝続けてしまっているのだとしたら、
 
目が覚めたときに、自分だけ取り残されているのが寂しく感じるかもしれない。
 
そうなのであれば、なるべく気がつくように振舞ってあげたほうがいいですよね?
 
今までよりも、ワントーン大きな音で呼びかけてみたり、
 
そっと起きるのを待って、それからみんなで楽しそうに過ごしてみたり、
 
一人だけ取り残されないように接してあげるだけで、
 
気持ちは大きく変わると思うのです。
 
 
 
例えば、
 
足腰に痛みがあって、起き上がれないのかもしれない。
 
そうなのであれば、足腰の痛みをとってあげて、自由に動けるようにリハビリをしてあげたほうがいいですよね?
 
 
 
なぜ寝てばかりいるのか?を掘り下げて考えてあげることで、
 
それからのわんちゃんねこちゃんの生き方は変わってくるもの。
 
 
 
もしも、体調不良が原因なのであれば、
 
病気を早期発見できないことで、知らず知らず悪化して、
 
手遅れになって初めて気がつくことになるかもしれません。
 
 
もしも、耳が遠くなっているのが原因なのであれば、
 
音に対しての不安を気遣ってあげれないことで、
 
わんちゃんねこちゃんの不安はさらに大きくなり、
 
性格が変化してしまい、仲違いを起こすこともあるかもしれません。
 
 
もしも、足腰の痛みが原因なのであれば、
 
痛みをとってあげてリハビリしてあげれないことで、どんどん筋肉が衰え、
 
気がついたら寝たきりへとなるスピードを加速しているかもしれません。
 
 
もちろんこれ以外にも理由が隠れていることってあります。
 
そして、理由がなくて、本当に年老いてしまってなってることもあります。
 
 
ただ、本当の理由が何なのか?
 
それを探ることで、未来は大きく変わりうるということを伝えたいのです。
 
 
 
もう一つだけ、よくある勘違い・すれ違いケースを挙げると・・・
 
 
『最近、食欲が落ちた』という現象。
 
 
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これも、
 
年だからそういうもんでしょ
 
と解釈して放置されていることが多いです。
 
 
でも、実は別な理由が隠れていることもあるのです。
 
 
 
例えば、
 
体調不良で食欲不振が起きているかもしれないのです。
 
もしもそうなのであれば、血液検査などをして早期発見してあげれば、
 
助けられるかもしれないし、食欲も増えるかもしれない。
 
 
例えば、
 
歯や口の中が痛くて食べれないかもしれないのです。
 
もしもそうなのであれば、トラブルになっている原因を解消してあげれば、
 
また食べられるようになるかもしれない。
 
 
例えば、
 
口が開きにくくなっていたり、噛む力が落ちていたりして、食べにくいのかもしれないのです。
 
もしもそうなのであれば、顔の筋肉のケアをしてあげれば、
 
また食べられるようになるかもしれない。
 
 
例えば、
 
首や腰に痛みがあって、ご飯を食べるために顔を上げ下げするのがきつくて、食べられないのかもしれないのです。
 
もしもそうなのであれば、顔を上げ下げしないで済むように、台を作ってあげるだけで、
 
また食べられるようになるかもしれない。
 
 
 
たった一つの現象でも、
 
多くの原因が隠れていることがあります。
 
 
そして、それを知って、解消法があったり、回避方法があったりするのであれば、
 
そうすることでハッピーに暮らせるかもしれないのです。
 
 
 
飼い主さんが『シニア』という言葉で片付けないこと
 
飼い主さんがその現象の理由をいろいろ考えてみてくれること
 
飼い主さんが解消法や回避法を試してみてくれること
 
 
それだけで、未来は大きく変わるのです。
 
 
深く考えることなく、
 
ただ『シニア』ということで解決しようと思えば、簡単。
 
 
でも、その先に待ち受けているのは、衰えることのみ。
 
 
そうではなくて、
 
どう現状と向き合っていくか、
 
しっかり把握し、対応できることをすることで、
 
衰えのスピードを遅らせ、
 
いつまでも若々しくしていられることにつながるのです。
 
 
 
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そのために、
 
私は『シニア犬猫セミナー』や『シニア犬猫レッスン』で、
 
シニアの子との正しい向き合い方をお伝えしています。