東京で見る夕焼けは殆ど、太陽がビルの谷間や建物の後ろに隠れていった。
家のすぐ近くの海岸を夕方散歩していて太陽が水平線に沈んで行くのを初めて見た時、なぜか最初は驚いた。言うまでもない事だけれど、とっても、とても美しい。
座って夕焼けを眺めている人、犬のお散歩、太極拳をしてる人、歩いてる人。皆、自分の形で一日の特別な時間を過ごしている。ある時、波打ち際に立って太陽を拝んでいるような女性を見た。人影がまばらな海岸で、海に吸い込まれるように沈んで行く太陽を見ているとその女性の姿に違和感は感じない。

Chikako in Hawaii-sunset


South Kihei RoadWailea まで続く海岸線沿いの道路。夕暮れになると夕焼けを見る人々の車が沢山停まっている。観光客向けのコンドが多いKamaole Beach Parkの辺りでは多くの人が海岸に向かって歩いて行くのを目にする。夕焼けを眺めている時、人はし~んとしている。道路の向こう側の喧噪からは切り離された特別な静寂に包まれているよう。
太陽が海に吸い込まれるように落ちて行く一瞬は特別な瞬間。まだ娘が東海岸の大学に通っていた時には、あの同じ太陽が娘の新しい一日を照らすと思うと何か祈るような想いが込み上げてきたものだった。
毎日当たり前だと思っている自然の営みに向き合うと、その圧倒的な自然の前で人は敬虔な気持ちになるのかもしれない。
Chikako in Hawaii-sunset