『百貨の魔法』 村山早紀
確か本屋大賞の作品だったかな?
食べるものもなく、1匹の子猫も助けられなかった悲しみ、辛さを忘れないように、百貨店の天井には、子猫のステンドグラスが飾られている
魔法を使える猫は、そのステンドグラスから抜け出して来るらしい
そんな百貨店で働く人達の出会いや別れ
魔法にかけられたような奇跡と偶然の傍には、いつも白猫がいた
急に現れた不思議な存在のコンシェルジュ
存続の危機に陥りそうな店が、どうなるのか
五十年の歴史を持つ百貨店を愛してきた人達の想いなど、メルヘンタッチで描かれてます
働く人にも愛され、地元の人たちの故郷のような百貨店
一度去った人が帰る目印になる灯台のような存在
そんなステキなお店、いつまでもそこにあり続けて欲しいですねー
創業者や店に関わる人の想いが、ステキな言葉で表され、読んだ私にも夢を見させてくれるような、優しい気持ちになれる本でした
この世に魔法は存在しないと思うけど、それを信じる心が、魔法のような奇跡を生むんですね
出会いや別れも、一種の魔法かも?
私の言葉では上手く表現しきれなくて、もったいない
是非沢山の人に読んで欲しいです